こんにちは、監査委員事務局の吉田譲二です。
昨年12月から進めてきた定期監査ですが、先月半ばに施設監査や工事監査を含め当初予定していた全ての監査を終えました。年末年始を挟む長丁場で、スケジュールがタイトになった部分もありましたが、関係者の皆さんにはご協力をいただき、この場を借りてお礼申し上げます。
ほっとできたのも束の間、引き続きその集約作業に入り、先週、中間報告として結果報告書(たたき台)を監査委員に提示し、最終版に向けて打合せを行いました。
現在は、その打合せ結果をもとに修正作業を重ねているところですが、今月末までには最終の結果報告書に仕上げ、来月早々、監査委員から直接市長に説明・報告していただく予定です。
1月18日 4部局4課5室を対象に定期監査実施
2月15日 4部1課7室1機構を対象に定期監査実施
さて、今回はこの定期監査の一環として行った施設監査と工事監査について、実施状況を報告させていただきます。
まず施設監査ですが、1月22日、第一中学校を対象として、学校の施設管理、特に学校給食をはじめとした安全管理に主眼を置いて実施しました。
第一中学校は、昭和22年4月に大阪府豊能郡学校組合立箕面中学校として開校し、その後、第二中学校の開校や市制施行を経て、同43年4月から現在の名称で呼ばれています。
耐震診断の結果、平成19年5月から校舎の建て替えや改築が行われ、また同25年8月には給食室が新築されましたが、監査委員からは、昭和44年竣工の「体育館の老朽化が気になる」との声が聞かれました。
平成25年9月から始まった学校給食ですが、監査当日は、食材の検収・保管→調理→配膳→給食実施→食器返却→洗浄・清掃という一連の流れについて説明を受け、それに沿って現地視察しました。
時折、他市で起こっている給食への異物混入等の事案は、ヒヤリを含めて皆無で、アレルギー食や宗教食への対応も厳格に行っているとのことでした。代表監査委員からは「給食をはじめとする校内の安全管理に万全を期し、地域に根ざした教育環境の向上に尽力してほしい」との講評をいただきました。
次に工事監査ですが、2月3日、桜ヶ丘2丁目地内の桜低橋と粟生間谷地内のヲシデ谷橋の補修・耐震補強工事を対象に実施しました。
箕面市が管理する道路橋は、148橋(平成22年4月現在)あり、その大半は高度経済成長期に集中して架設されており、供用後50年以上経過する橋梁は、平成22年の7橋から、20年後の同42年には62橋と、今後急速に高齢化が進行します。
そこで、平成22年度に策定された「橋梁長寿命化修繕計画」では、従来の事後的な修繕・架け替えから予防保全型(損傷がひどくなる前に修繕を繰り返しながら延命化を図る)へ移行し、計画的な修繕・架け替えを行うことが示されています。
また、平成24年度に策定された「橋梁耐震計画」では、地域防災上重要な路線の安全性・信頼性を確保するため、落橋すると地域が孤立する可能性があるか否か、地域緊急交通路線を担っているか否か、などを総合的に評価して重要橋梁が位置づけられています。
これらの計画に沿って、平成26年度には田村橋の補修・耐震補強が実施され、今年度は桜低橋とヲシデ谷橋で同様の工事が進められています。
桜低橋は、長さ22.2m、幅4.6m、水道管が添加された橋梁で、架設から48年が経過しています。通学路にも指定され、周辺は静かな住宅地です。
ヲシデ谷橋は、山間部の谷間にある長さ42.8m、幅8.2mの橋梁で、架設から27年が経過しています。廃棄物を積載した重い車輌が頻繁に往来する、環境クリーンセンターへの唯一のルートにあたります。
いずれの橋梁も通行止めができず、桜低橋においては、周辺の住宅への騒音・振動等に配慮し、ヲシデ谷橋においては、平地との温度・湿度が異なるため常時計測しながら、それぞれの制約条件の下で作業が行われていました。
なお、橋梁工事にかかる計画・設計・施工等の技術的な分野については、経験豊富な専門の技術士に協力をお願いして監査を行いましたが、いずれの工事も問題なく進められており、妥当であるとの評価をいただきました。
これらの工事監査や施設監査の結果につきましては、定期監査の結果とともに今月末までには集約を終え、4月早々には、このホームページ上で公表したいと考えています。
箕面市では、3月26日まで「滝道週末ウォーキングを始めよう!」の統一キャンペーンを実施中です。