伊丹空港集合!さあ出発!
教育長の具田です。カナダのバンクーバーを経由してメキシコシティまで、伊丹空港に集合してからメキシコシティ空港まで約23時間、飛行機内だけでも約15時間30分の飛行を行い、ようやく現地の空港に到着しました。それだけの苦労を吹き飛ばしてくれたのが、メキシコの”箕面クラブ“のメンバーの空港での出迎えでした。
浴衣を着ての歓迎!箕面の漢字が少し違うような…
翌日は、夕方の在メキシコ日本大使館訪問まで時間があり、メキシコシティーの観光を行いました。
グアダルーペ寺院
カトリック信仰の最大の聖地
ひざまずいて参拝するかたがたも
丘陵地に人々が勝手に住宅を違法に建て住宅地に
テオティワカン文明の中心となった巨大な宗教都市遺跡。太陽のピラミッドは世界第3位の規模を誇ります。頂上まで登ってきました。
月のピラミッドの急な階段(高さ42メートル底辺150メートル×130メートル)
右手が内海議長です
太陽のピラミッド(高さ65メートル底辺1辺225メートル)
●在メキシコ日本大使館
目賀田大使公邸にて夕食会を開催いただき、市長、議長などと共にお招きをいただきました。
本来の公邸が耐震化工事中で、現在は別の建物を公邸にされており、その新たな公邸の場所が分からなかったことで、1時間近く遅参してしまいました。
メキシコでは、日本の自動車企業などの進出が盛んで、昨年は日産の工場も稼働を始めたとのこと。大手メーカーの進出に合わせ関連会社も100社ほど進出してくるとのこと。メキシコは元々親日でしかも賃金も安いことから、もっと多くの企業の進出をめざして欲しいと考えておられます。
加えて、その下地としての自治体間の国際友好都市提携を増やしていきたい。特に大阪府や東大阪市など基礎技術・先端技術のある企業が多くある自治体との提携は、大変魅力とのことでした。
また、同席されていた大使館の職員の吉澤さんのお父さんが、埼玉県越生町の教育長さんとのことでしたので、帰国後、教育長さんにご報告をいたしました。
大使公邸にて(市長の向かって左手が目賀田大使)
さて、翌日はモレロス州クエルナバカ市へ移動です。モレロス州に入ると、連邦警察が私たちの乗るバスの前後をパトカーで挟んで誘導してくれるVIPの警備体制でした。
先導するパトカー(バス車内から撮影)
後方の誘導の白バイ
●モレロス大学
モレロス大学学長室から見るキャンパスとクエルナバカ市街
大学評議会歓迎式典
特別教授を授与された深原先生(中央)
深原先生は、平成元年から平成13年までモレロス大学の日本語学科で教鞭を取られ、また、大学とクエルナバカ市から駐日名誉親善大使の称号を受けられ、平成4年から今年度まで21年に亘り箕面研修の研修生引率教授を担当されています。
平成15年10月に本市とクエルナバカ市と国際協力都市提携を盟約した際には、その仲介役として尽力され、その後も両氏の友好親善に幅広く貢献されており、このたびモレロス大学から特別教授の称号を授与されたものです。
●日本文化週間開幕式へ
クエルナバカ市内で開催された、日本文化週間開幕式場へ移動し式典に参加しました。式典では、”箕面メキシコ友の会”のメンバーが日本舞踊を披露し、また、日本から招かれた落語家の林家染太さんがスペイン語で落語などを演じられ、会場を笑いの渦にされていました。
箕面メキシコ友の会のかたがた
歓迎の舞踊を披露してくださいました
林家染太さんのスペイン語落語の熱演
翌朝は、宿泊先のホテルでクエルナバカ市長との朝食会で交流を行いました。
朝食会で挨拶されるクエルナバカ市ホルヘ・モラレス・バウル市長さん
バス移動には、連邦警察の警備が
街角でのメキシコダンス
●国際友好都市提携10周年記念式典
友好都市提携10周年を記念しての式典で、私もご挨拶をさせていただきました。事前に進行の予定も聞いていなかったのですが、メキシコでは日本とは逆に下位の職から挨拶をするようで、挨拶の準備はしながら登壇したのですが、一番最初に挨拶の指名を受けるとは全く予期していなかったので大変戸惑いました。
記念式典の会場は、日本ではあまりないように思いますが、株式会社ブリヂストンの現地法人施設にあるホールをお借りしての開催でした。現地で活躍されている日本の法人の施設を使わせていただくのは心強い思いでした。後で聞いたのですが、会場が決まったのが前日だったとのこと。国によって本当にいろいろと違いがあるのを目の当たりにしました。
特別なゲストとして招待されたという参加証
参加証は、箕面メキシコ友の会のメンバーだけでなく、前日に日本文化週間開幕式で会場を笑いの渦にしてくれた林家染太さんも授与されていました。このようにメキシコでも細やかな“おもてなし”を受けさせていただきました。
国際友好都市提携は、行政だけで結んでも長続きしないでしょう。しかし、箕面市とクエルナバカ市では、“箕面メキシコ友の会”と、メキシコの”箕面クラブ”のそれぞれ市民のメンバーが中心に活動され、行政主導ではなく市民の皆様の主体で交流をされています。そのことで、行政にはできない細やかな交流が市民レベルでできていますし、これからも長くその交流が続くものと思います。
さて、先日の日曜日に萱野小学校の6年生が作成した映画”時繋木(ときつなぎ)”の上映が、キューズモールの109シネマズ箕面のシアター6で上映されました。(たまたまですが、先日“永遠の0”を観たシアターです)→萱野小学校のブログも是非ご覧ください。
この映画は、子ども達と保護者、教職員、関係者のかたがたみんなで協力し完成したものです。
この映画を初めて観ましたが、実際プロの評価の高い映画でも2時間の映画は果たして最後まで楽しめるのかと疑問も持ちながら観せていただきました。しかし、その疑問は杞憂で終わりました。
4つの物語が、1つの時計を通して時空を超えてつなぎ合わせてあり、先ほどまでの止まった時間をどう繋ぐのか、今のこの気持ちをどう解決するのかなどと、さまざまな楽しみと心配と不安を混ぜ合わせながら、次の展開への期待と想像を膨らませて観せていただきました。
大変感動あり、涙あり、喜びありの素晴らしい映画でした。倉田市長の演技も気合の入りすぎた素晴らしいもので、この映画に込める意気込みが感じられました。
こんなに素晴らしい企画をしてもらった6年生は、心に残る体験をしたと思います。これからの新たな生活に、これまでの経験を生かして、しっかりと活躍してほしいと思います。
最後に、出演いただいたこれまでの校長先生をはじめ、関係の皆様に感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
箕面市では、11月9日から3月31日まで『ラジオ体操を始めましょう』統一キャンペーンを実施中です。