こんにちは。
議会事務局の中井です。
梅雨も明け、学校も夏休みに入りいよいよ本格的な夏を迎えました。
先週末は台風11号が四国から中国地方を縦断し、台風が通過した後も非常に長時間にわたり雨が降り続きました。降り始めからの連続雨量が土砂災害危険基準を超え土砂災害の危険が高まったことから、山際や止々呂美地域で避難準備情報や避難勧告が出されましたが、特に大きな被害もなく一安心されたことと思います。その安心もつかの間、もう次の台風12号が沖縄に向かってきています。先日からの長雨の影響で地盤がかなり緩んでいるところもあるかと思います。今後の台風の動きが非常に気になるところです。
今回は、箕面市議会として初めての取り組みとなった総務常任委員会主催の分野別意見交換会についてご紹介します。
総務常任委員会が主催する分野別意見交換会は、6月29日(月)の午後3時から開催されました。箕面市議会として初の分野別意見交換会となるこの意見交換会は、地域商業の活性化について箕面商工会議所と意見交換を行うもので、箕面商工会議所からは会頭さんをはじめとする役職員のみなさんが、市議会からは総務常任委員6名が参加して①プレミアム商品券について②北急延伸に伴う既存商店街について③観光振興についてをテーマに約2時間にわたり意見交換を行いました。
総務常任委員会の意見交換会の風景
意見交換会の中で、プレミアム商品券は、6月20日、21日の両日に販売。全国の多くの自治体で発売されるということで、テレビなどでも取り上げられていたこともあって市民のみなさんの関心も高かく、用意していた一般向けのプレミアム商品券2万6千セットは、この2日間で完売したとのこと。ただ、多子世帯向けのプレミアム商品券は意見交換会の時点では、まだ残っていおり販売を継続しているとのことでした。
発売初日の20日は、想定を超える2千人ぐらいの方が並ばれるという状況になり、その対応にかなり苦労され、商工会議所への苦情もかなりあったとのことでした。
また、現在この商品券を利用できる店舗は422店舗で、今からでも商品券を利用できる店舗として申し込みができ、随時、受付をしているそうです。
今回の商品券の発行は、箕面市内での消費の拡大が狙いで、これまで以上に消費が拡大すること、つまり、従来のプラスアルファの買い物をしてもらうことで初めて効果が発揮できたといえるということで、箕面市民以外の人にも箕面で買い物をしてもらえるように商品券が買える対象としたとのことでした。
その他にも、行政には行政の、商工会議所には会議所のそれぞれに得意分野や強みがある。この商品券の事業に限らず地域商業の活性化を進めて行くためには、そのそれぞれの強みを生かしてそれぞれがその役割を担い事業を進めたほうがより効果的ではないかとの意見やこの商品券が実際にどの店舗で使われたのかなどの統計がとれることから、その結果の分析が今後必要だとの意見が出されていました。
次に、「北急延伸に伴う既存商店街について」は、商工会議所も北急の延伸を推進する立場であるが、北急延伸は、功罪両方がある。既存の商店の人たちには危機感もある。
過去にもヴィソラがオープンするときには、商業者がつぶれると大騒ぎにになり、みんなで知恵を出し合って共存共栄の道を模索した。今回も知恵を出して乗り切りたいが商業者だけでは限界がある。特に、バス路線網の整備などは行政でしっかりやるべきだ。
ただ、バス路線網の整備により萱野や船場地域から既存の商店街へ人が流れるという流れになればいいが、その逆の流れにならないかとの危惧もある。そういった意味からも箕面や桜井にもハード面での集客力の高い核となる施設が必要ではないか。勿論、ハード面だけ手を加えてもだめで、ソフト面での取り組みも必要で、ハード・ソフト両面から取り組むことで相乗効果が生まれるのではないかとの意見が出されました。
また、大阪市内の商店街でも繁盛してるのは天神橋商店街と空堀商店街ぐらいで、そこはやはり町おこしに一工夫も二工夫もしてる。箕面の既存の商店街もそういった工夫がなければ活性化しないなどの意見がありました。
最後に、「観光振興について」では、商工会議所としての問題意識としては、大滝以外の観光ポイントを見つけ出すこと、観光で大滝へ来たお客さんに周辺の商店街を楽しんでもらう仕組みを組み立てることだと考えているが、これらは過去からの大きな命題で依然として解決できない。
また、観光都市としてPRしているが、観光バスの駐車場がない点も何とかしていかなければならない。格安バスツアーが人気であるが、駐車場がないとツアーコースから外される。その他にも、市内でバスが自由に走行できる道路にも制約があり、そういう点において他の観光スポットとの連携も難しい。特に、箕面の場合は、紅葉の時期のハイシーズンとオフシーズンとの繁閑の差が大きくバスの駐車場を造るにしても、閑散期の活用方法をどうするのかという課題がある。
いずれにしても大滝やもみじだけでは限界があるので、新たな観光資源の発掘や開発がどうしても必要となっているが、なかなか実現に至っていないのが実情であり、これらの課題解決に向けて今後ともしっかりと考えて行かなければならないとの意見がありました。
この総務常任委員会主催の意見交換会の他にも民生、文教、建設水道の各常任委員会が主催する意見交換会も開催されました。
民生常任委員会では、社会福祉協議会の会長さん、事務局の方のほかに各地区福祉会の代表のみなさんと地域福祉の現状と課題についてをテーマに、文教常任委員会では、PTA連絡協議会の会長さんのほか幼・小・中各学校の保護者の代表のみなさと英語教育・いじめ問題についてをテーマに、建設水道常任委員会では、大阪北部農業協同組合の組合長さんをはじめとする役職員のみなさんと農業振興についてをテーマに意見交換を行いました。
民生常任委員会の意見交換会の風景
文教常任委員会の意見交換会の風景
建設水道常任委員会の意見交換会の風景
箕面市議会としての初めての試みということで、意見交換会のテーマの設定や意見交換会の進め方やなど手探りのところもあり、課題や改善すべき点もあったように思いますが、これら問題点を一つ一つ解決していきながら、さらにいいものとなるように事務局としても研究していきたと思います。また、今回の意見交換会で出されました意見や議論を踏まえ、市議会の中でもさらに議論を深め、より住みやすい活気にあふれたまちづくりに向けた取り組みにしっかりと繋げて行くことが大切だと思っています。
箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。