こんにちは、農業委員会の吉田です。
早いもので明日はもう小正月を迎えます。皆さん今年はどのようなお正月を過ごされたのでしょう?私は年末年始と風邪気味で、恒例の門戸厄神さんに詣でた以外、昼間は家でじっとしておりました。
そのおかげ、というわけではないのですが、数年かけて散らかした部屋の整理をすることができました。
もっとも雑誌や本は手に取る度にページを開き、荷物は右から左に積み直す、といった具合であまり代わり映えしませんが、今年一年分のため息の置場所ぐらいは確保することができたように思います。
それでも汗はかいてみるもので、このブログに使えそうな古いフィルムを数点見つけることができました。
さかのぼること今から20余年・・・。
ネガには'93(平成5年)と打ち込まれていますから、思い立ったのは平成4年の大晦日。
当時、私と明日のブログを担当される小野健康福祉部長、今は結婚して退職された図書館司書のKさん、そして箕面でレコード店を経営する鬼木(おにき)さんの4名は音楽協会の運営仲間で、確か何年か続けて初詣に出かけていました。
今年はどこに行くか、思いついたのがここです。
お伊勢参りの象徴、二見浦の夫婦岩
ということで、やっとこ着いた二見浦、夫婦岩から先の神社までの参道の混雑ぶりには、道中の大渋滞やKさんが後ろの車にオカマしたことなど取るに足らない出来事となりました。
後に発生した明石歩道橋事故もこのような状況だったのではと思ってしまうぐらい、とにかく後ろからも前からも次から次へと押してくる人・人・人。
皆、新年深夜に初詣に行こうという善男善女ばかりですから、疑うことなくただひたすら夫婦岩を目指して黙黙と行進を続けます。気づいた時には、すでに満員電車など比較にならない圧迫感で、恐怖が頭を過ぎります。
すでに皆バラバラになっていましたが、私は運良く海岸側の岩の上に上ることができました。よくまあ一人も倒れることなく大事故に到らなかったのはほんとに幸運でした。
なんとか生き延びることのできた笑顔が清清しい
そしていつの間に喧騒がとけたのか、そのあたりの記憶はないのですが身体が冷え切っていたのは覚えています。しかし当時あの辺りで明け方に営業しいているお店には冷たい伊勢うどんしかなく、帰ってからきっちり熱を出してしまいました。
何事もなかったような表情で食べる小野部長とKさん
あれ以来、このメンバーでの初詣は誰も行こうと言い出さなくなったことも思い出させてくれたこのフィルム、群集の一員となる時は状況を予測することと早めの避難が大切と教えてくれた貴重な初詣体験でした。
いやまったく、無事に帰れてお疲れ様でした
さて、3日の朝、恒例の消防出初式に東山会長のお供で参加して参りました。
朝はまだ雪が積もっていて、会長をお迎えする途中で心配になって新稲の畑を見てみると、雪と戦う小ネギのけなげな姿がありました。
会場となった萱野東小学校校庭はほとんどドロドロ状態です。悪条件の中、なんなく消化・救助作業を披露されていましたが、常日頃から厳しい訓練をこなしておられるのがよくわかります。
左) ホース踊りが始まったのではありません。今宮分団の皆さんが訓練披露で使用したホースを、泥濘をものともせず他分団員が協力して撤収する姿です。
右) 迫力のある大阪市消防本部のヘリコプターによる救助訓練披露。見事な技術に見入るとともに青空に浮かぶ赤い機体がきれいでした。
年明けに新潟県で発生した山スキー無届遭難事故では、救助した隊員さんが「助けるのも命がけなんやぞ!」と遭難者を怒鳴りつける映像が放映されていました。
「助ける方も命がけ」・・・。
出初式では楽しい催しもさることながら、「とにかく人名を救助する!」という消防関係者の気迫を感じることができます。
とにかく、彼らが来たらもう大丈夫と思わせてくれる出初式、まだご覧になっておられない方はぜひ来年ご覧ください。
日本一早い箕面市消防出初式は、毎年1月3日に開催されます。
話は変わって、今月9日に昨年からの懸案事項であった農業委員会制度改正にかかる地元選出国会議員への要請が実現しました。
日程の関係で能勢町さんはやむを得ず欠席されましたが、豊能町、池田市、茨木市、箕面市の4会長さんにお集まりいただき、原田憲治衆議院議員に要請書を手渡しました。
また、同席された大阪府農業会議の鈴木事務局長から農業委員会活動の概要をご説明した後、各会長ともども国レベルの情勢談義など活発な意見交換がなされました。
左から十川池田市会長、東山箕面市会長、原田衆議院議員、大上茨木市会長、上西豊能町会長
原田議員からは、もともと農業地盤の弱い大阪選出であること、政府与党の一員であることなど、ご自身の苦しい立場を正直に話されながらも、会長さんらの要請に深くご理解を示され、農業と市場原理のマッチングには少し疑義があることや、大阪という特異な都市農業環境を反映した改正法にしていくにはどうすればいいのか、同僚議員の皆さんと協力しながら積極的に発言していく、という心強いお言葉をいただきました。
地元選出国会議員あて要請書(平成27年1月9日要請)(PDF:589KB)
農業委員会の組織と活動の概要について(PDF:4,362KB)
さて、昨年末には高倉健や菅原文太といった名優が相次いで他界していきましたが、昔の俳優さんは皆個性があって味があって、そういう人たちがどんどん亡くなっていくのは本当に寂しいものです。
娯楽の少なかった時代、映画館を出た男性はみな健さんになりきっていた、とはよく聞いた話です。
時代によって裕次郎になったり健さんになったり、男性陣も忙しいものですが、強い漢に憬れるという心理は今も昔も変わらないのではないでしょうか。
今月の一枚は、そんな裕次郎以前の大スター、鶴田浩二の「同期の桜」。
戦後「元特攻隊」と称するのが芸能界などで流行ったということもあり、鶴田氏もそのことを積極的に否定しなかったそうですが、本当は海軍航空隊整備科予備士官として出撃を見送る側だったとか。
もっとも作家の故今東光氏の今で言う暴露話には、「彼は本物だ」と書かれていたような記憶があります。
鶴田氏の場合は、戦友会に批判されつつも遺族会に多額の寄付をしたり、私財を使って遺骨収集に尽力されるなど、後に遺族会から「特攻隊の一員」として暖かく迎え入れられたそうですが、今氏はそれらを含めて「本物」と評したのかもしれません。
このレコードは、同期の桜のメロディが流れる中で鶴田氏の本名「小野榮一」が、自身を特攻隊員として残した遺書を朗読するという形をとっていて、感情を込めた抑揚のある朗読と死に臨む特攻隊員の心情がメロディに被さっていきます。実際の鶴田氏は、戦争責任者を憎むこと甚だしく「特攻隊は外道の戦術」と公に批判もされていたそうです。
わずか二分半ながら、この曲には愛国心だけでなく、氏の「死にたくもなければ死なせたくもない」という思いがしっかりと込められていると思います。そして、こういう時代が確かにあったという意味においても記憶に残すべき一曲ではないでしょうか。
しかし、長い年末年始を外に出ることもなく過ごすとなれば、どうしてもテレビを見ることが多くなってしまいます。
見るとはなく見てしまったものに「最高に旨い寿司」という番組がありました。BS11で過去放映分をまとめて長時間繰り返し流されていたのでご覧になられた方もおられるのではないでしょうか。
内容は、漫画原作者の早川光氏がお寿司屋さんを巡り、旬のネタとお店の仕事ぶりを味わうというものですが、出てくるお寿司のどれも美味しそうなこと・・・。
食べたくなること必須になりますが、風邪気味のためやむなく出前を取ってしまいました。
まぁ寿司だねといっても色いろありますが、お寿司といえばマグロ!でしょうか。
この番組でも「マグロ」の特集を組んでいましたし、最近ではマグロの解体ショーを売りにしているスーパーなども増えてきましたね。
私も、白浜で解体ショーを見たことがあります。
このマグロの中でも一番の高級魚であるクロマグロの完全養殖に、近畿大学水産研究所が成功したのは皆さんご存じでしょう。
1970年に研究が始まりなんと完全養殖の成功に32年間かかったそうですが、この研究に当初から携わってこられたのが同大学水産研究所長の宮下盛(みやしたしげる)教授。
「箕面食育フェア」では、その宮下教授をお招きして記念講演会を開催します。
テーマは「近代マグロに学ぶ 和食のすすめ」。
宮下 盛 教授
少年時代、勉強がきらいで釣りばかりしていたという教授ですが、あるインタビューでは大変だったでしょうという問いに「歯を食いしばって頑張ったという気持ちはなく、営えいとやらなければいけないからやってきたという感じです。」と述べられています。
座右の銘は「継続は力なり」。
私たちにも、これからの世代の人たちにも大いに参考になりそうなお話が聞けそうです。
食育フェアは、2月14日(土)開催で講演会以外にも箕面産野菜の販売やミニクッキング教室など親子で楽しめるイベントが盛りだくさんです。なお参加無料ですが講演会など事前のお申し込みが必要なものもありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
さて、こちらはお寿司ではなく日本一の屋台のお話。
成人の日の午後、大阪の高津神社で催された「高津宮とんど祭とたぶん(自称)日本一の屋台達」に行ってきました。
神社の境内で催される、グルメ料理と銘酒を飲みながらの何でもありイベントです。
ステージでは踊りや歌、漫才や大道芸もあり、境内は上から下まで多くの人で賑わっていました。
中でも富くじは大人気で、一斗樽を当てられた方が振る舞い酒として寄付されるというサプライズもあり、富くじには当たりませんでしたが、美味しい料理とお酒で楽しい1日になりました。
さて、相変わらずとりとめのないことを書いてしまいましたが、新しい年を迎えて「今年こそは!」と願う気持ちは誰しも同じですよね。
昔も今も、お神籤を一心に読む姿はお正月らしくていいものです。私を含めて皆が幸せな一年になりますように!
最後に今月の一枚。
昨年暮れ、仕事納め日の夜・・・。
ある場所で、私が歌い終わると向こうの席の知らないお客さんの声が聞こえてきました。
「いま歌った人、一から出直さはるらしいで」「ふん、もう遅いわい」
あの、それは歌の歌詞の話なんですけど・・・と思いながら、なるほど確かに遅いかもとも思いつつ、吐いたため息をまた飲み込むのでした。
そんな私でも罪や災いを取り除くという神事「茅の輪くぐり」を行うことで出直せるのではないかと、6月(夏越の祓 なごしのはらえ)とともに大晦日の日に行われる年越の祓(としこしのはらえ)をされている桜ヶ丘の阿比太神社さんへいってきました。
境内は新年の準備でお忙しそうでしたが、巫女さん?が丁寧にくぐり方などを教えてくださいました。教えられたとおり8の字に輪をくぐるというのは少し恥ずかしいけれど、やってみると大人でも楽しいものですよ。
茅の輪を持てば悪い病気にかからないという伝えは古く神話時代にまで遡るらしいのですが、現在のように大きな輪をくぐるようになったのは江戸時代になってからだそうです。
それなりの雰囲気がでるように写真を仕上げてみましたが、心配な方はこの写真を見つめながら頭の中でくぐってみても効果があるかもしれません。
しかしまぁ、冷静に考えると人間に穢れなどつくわけはなく、元もとは衣服を洗濯する習慣がない頃、この時期に衣服を衣替えして清潔にするという理にかなった行為だったようですが、年に2回、半年ごとに気持ちの切り替えに茅の輪くぐりを習慣にするのもいいかもしれませんね。
ではまた次月、ありがとうございました。
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なお、文中一部敬称を省略させていただきました。
箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。