新年 明けましておめでとうございます。
病院事業管理者 重松です。
ご家族、ご友人ともども輝かしい新春をお迎えのことと、お慶び申しあげます。
今年が、市民の皆さまがたにとって、健康で充実した幸多い一年となりますようお祈りいたします。また、職員の皆さんにとっても明るく稔りの多い一年でありますよう願っております。
箕面市は、1日から新しくオレンジゆずるタクシーの発進、3日には日本で一番早い出初式で安全体制の確認をし、新年早々から快調に出発しました。
★ 年末年始の救急医療
病院はもちろん休みなく、年末年始を万全の態勢で臨みました。
今回も、年末年始の一般外来がお休みだったのは昨年と同様に9日間でした。長い休みだったので、救急患者や入院患者さんの対応のため、スタッフを増員しての態勢。救急の待合室はたくさんの患者さんで混雑していました。本来の救急待合室では対応できず、外来のロビー側にも急遽待合をつくりました。例えば、大晦日31日の昼間(9時~17時)は159人、夜(17時~1日9時)は90人。元旦1日の昼間は115人、夜87人。インフルエンザで肺炎になった方などの緊急入院、また緊急手術もあり、スタッフの緊急呼び出しで対応しました。
豊能広域こども急病センターでは、インフルエンザの患者も含め、総数3,315人、1日平均385人という多さでした。
病室で新年を迎えられた患者の皆さんには一日でも早い退院をお祈りしながらも、年越しの新たな気持ちを抱いていただくために、年越そば、お雑煮はもちろん食事の工夫をいたしました。
【元旦の昼食】赤飯や小豆粥、鯛や煮しめをお出ししました。
★ 大槌町への派遣職員の頑張り
東日本大震災から4年が経とうとしています。被災からの復興が確かな手応えとしてなければ、日本全体が元気がでません。そう感じます。
大阪府の自治体は主に岩手県内の自治体を、従って箕面市は岩手県大槌町の応援を続けています。現在も3人の職員(男性2、女性1)が派遣され頑張っており、元旦の毎日新聞大阪版に大きく彼らのことが特集されています。
自分の関わった仕事の区切りを見届けたいと派遣延長を申し出る職員もおり、復興に対する思いの強さが伝わります。雪が降っても降らなくても海岸の大槌町の寒さは尋常ではないと聞きますが、身体に気を付けて、納得するまで被災地の復興に尽くしてもらいたいと願うばかりです。
★ みなさまの声
市立病院には、外来と病棟各階エレベーターホールに患者さんからのご意見を入れていただくボックスを設置しています。このご意見箱の中には、われわれが即対応しなければならないことなどをはじめ、改善のためのヒントの宝庫であると考え、平成15年度からは毎日開け速やかに対応するような体制に切り替えました。
みなさまからの声については、昨年12月の議会でも議員さんから一般質問があり、声への取り組みについてご答弁する機会がありました。
平成25年度は181件のご意見、うち苦情が半数の93件、お礼が3分の1の61件、提言・意見が28件。内容は、医療・看護、給食、施設設備、運営など多岐にわたっています。
苦情やご意見については、関連所属の長に手渡し即対応、できない場合についても手紙や電話でまず応える体制とし、周知する必要のある場合は院内掲示板に貼りだしております。即改善するということを職員一同肝に銘じておりますので、今回はお正月ですし、職員のモチベーション向上のためにも、明るい声をご紹介させていただきます。
『箕面村のころから箕面に住んでおりますが、すべての意味で立派な病院があるのだなあと喜び感激しております。○○先生の丁寧なご説明をはじめ、看護師さんにきめ細かい対応していただき、これからもお世話になるや知れませんが安心しました。本当にありがとうございました。尚、食事も丁寧な調理で日常生活の食事と違うのでとまどいましたが、これから参考に食事メニューを考えたいと思いました(充分でした)。』
『箕面市立病院の皆様に感謝!! 看護師の皆様へ; 昼夜問わず誠意を持って真心を込めて、熱意を持って一生懸命にまた、愛情を込めて対応して頂いています。感謝です。 食事を作って下さる皆様へ; 病院食はマズイ物と思っていました。間違いでした!!気持ちのこもった愛情あふれる、みんなおいしかったです!!本当に感謝です。』
『看護師さんの子どもと接する時のやさしい声かけや、先生の、小さい子どもなので大事をとってとりすぎることはない。よくなるまでみさせてください。というみなさんの言葉に安心して入院生活をおくれました。ありがとうございました。』
【ご意見に応じてグレードアップした地下売店】
これからも、苦情やご意見に対して速やかに解決するようにし、もっともっと丁寧で親切な対応ができる病院であるように職員一同心掛けます。
★ 映画館から
洋画、邦画日頃からなんでも観るタイプですが、年末に『バンクーバーの朝日』を観てきました。史実として知りませんでした。戦前のカナダ、バンクーバーに日本人の野球チームがあったとは。映画の撮り方は、リーグ逆転優勝したにも拘わらずその場面全体を捉えるのではなく、個人を大写しにするので、劇的に感動を盛り上げるという風でもなかったですが・・・。太平洋戦争に突入してからは収容所に送られる、61年後にカナダ野球リーグの殿堂入りを果たしたことなどが最後に伝えられます。おとなしいですが、見応えのある映画でした。監督の石井裕也は、日本アカデミー賞の『舟を編む』や『川の底からこんにちは』など興味深い作品をつくる若手監督で、愉しみな人です。
昨年の2本の時代劇作品。浅田次郎原作『柘榴坂の決闘』と葉室麟原作『蜩の記』。ご覧になりましたか?前評判の高かった役所広司と岡田准一の『ひぐらしの記』でしたが、映画としては、中井貴一と阿部寛の桜田門外の変での仇役同士の抑制の利いた演技の方に、ぼくはポイントをあげますが・・・、いかがでしょうか?
それと感心しましたのが、『アナと雪の女王』です。ディズニーのテンポのよいアニメでしたが、感心したのはその主題歌「Let It Go ~ありのままで~」の浸透ぶりです。テレビなどからもよく流れていましたが、横断歩道の信号待ちしていて、3歳ぐらいの女の子でしたが、お母さんと話していたところで、いきなりこの歌を歌い始めました。氷の階段を登っていくシーンを思い浮かべてでしょうが、身振り手振り堂に入ったもので、思わず拍手です。人気も高く、短い短い続編が出ると聞き及びましたが・・・
アメリカ版1作目のまったくつまらないまったく面白くないゴジラも、少しは脱却して2作目は復活していましたが・・・。
・・・ここらでおいておきます。終わらなくなってしまいます。
★ 【優良病院表彰】受賞、気持ちも新たに
昨年11月に全国公立病院連盟から優良病院として表彰を受けました。
「地域医療の向上に大きな役割を果たしていること」、経営指標についても3か年にわたって不良債務の発生がなくかつ収支の改善が図られていることなどが表彰基準です。
連盟会長が、当院の名、表彰文を読み上げていただくのを聴いていますと、万感胸に迫るものがありました。じーんとしみ入るような気持ちでした。
地域とともに職員一同の手で受賞したものだと思いました。
地域の開業医さんとともにネットワークを組み、職員一同、市立病院を地域医療の中核病院として充実させるため、気持ちも新たに取り組みたいと考えます。
近所のお医者さん・かかりつけ医さんの紹介状を持って市立病院を受診していただき、病院での治療が終わりましたら、かかりつけ医さんへの逆紹介・在宅医療、療養型施設へ。地域の医療資源をうまく使っていただいて、この地域の医療の存続が図れているのも、市民のみなさんのご理解とご協力のお陰です。引き続きよろしくお願いいたします。
雪が舞い積もるお正月でした。風邪やインフルエンザから身を守るためにも、ぜひとも手洗いは励行してください。
新年が明けたばかりでまだまだ寒さは続くでしょうが、寒さの冬にいつまでも身体を縮こまらせられてはたまりません。
『 鶯の声なかりせば雪きえぬ山ざといかで春をしらまし 』
捨遺和歌集 中務(なかつかさ)
早くウグイスの声をきき、箕面の里に春を感じたいものです。
本年も、明るく元気で、よろしくお願いいたします。
箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。