こんにちは 子ども未来創造局の大橋です。
さまざまな色彩を楽しませてくれる紅葉。関西随一の美しさを誇る箕面の紅葉も色づきはじめました。この3連休、ご家族連れで箕面の紅葉狩りをお楽しみください。
私は、今月に入り、2度にわたって秋田県由利本荘市へ行ってきました。
(秋田富士の鳥海山)
一度目はプライベートで、観光も兼ねて由利本荘市で開催された「学力向上フォーラム」に参加してきました。
学力向上フォーラムは、由利本荘市内の小・中学校4校での公開授業と、文化交流館「カダーレ」での基調講演とパネルディスカッションが行われました。
公開授業には、どの教室も多くの先生がたがビデオカメラを片手に、秋田の授業の秘訣を学ぼうと熱心に授業を参観されていました。
パネルディスカッションでは、会場参加型の活発な議論がなされました。
秋田県は、全国学力・学習状況調査において小学校が7回連続全国トップの成績を収めており、参加された先生がたからは
○基本的な授業の流れや学習規律、話し合いの仕方や観点が校内で統一
されている。
○どの授業も「めあて(課題)」と「授業のゴール」が提示されており、
児童・生徒が見通しをもって主体的に学習することができ、板書と
ノート指導が一貫している。
○各家庭に家庭学習の徹底がされ、学校・家庭が一体となって取組が
進められている。
などの秋田の学力向上の秘訣に対する議論がされていました。
箕面市でも、昨年から秋田県由利本荘市に多くの先生がたを研修派遣し、授業づくりについて学び、本年3月には「箕面の授業の基本」を策定し、小・中学校、教科を問わず、基本的な授業の流れや学習規律の定着に向けた取組を進めています。(「箕面の授業の基本」は、こちらでご覧いただけます)
二度目の由利本荘市訪問は、箕面市議会文教常任委員会の5名の議員さんとの2日間にわたる行政視察です。
第1日目は、鶴舞小学校での授業参観と、小・中学校の教頭先生との懇談会が行われました。
学校到着後、休む間もなく、鶴舞小学校の校長先生からレクチャーを受けました。
その後、給食を頂き、授業参観をさせていただきました。
参観の中で、議員さんたちは一様に、子どもたちが発表者の方に体を皆向け発表を聞いている姿に感心されていました。
また、箕面市でも取り組んでいる「めあて(課題)提示―自力解決―学び合い―まとめ・ふり返り」の授業の流れが、全ての授業で取り組まれている様子も見ていただけました。
授業参観後、小・中学校の教頭先生がたと、学校の組織体制や教頭先生の職務、時間外勤務の状況などについて、熱い意見交換が行われました。
箕面の議員さんからは鋭い質問や意見が飛び、それに負けじとばかりに由利本荘市の教頭先生がたが的確に応えられ、同席させていただき聞いている私たちが汗をかくほどでした。
第2日目は、午前中が由利本荘市教育委員会、午後から文化交流館「カダーレ」への訪問・視察です。
由利本荘市教育委員会への訪問では、佐々田教育長はじめ教育委員会事務局職員の皆様にご対応いただきました。
箕面市の議員の皆様から、教職員の人員配置状況や学力向上に向けた今後の取り組みなどについて鋭いご質問をされ、由利本荘のかたがたは的確に答えていただき、議会の委員会審議さながらと感じました。
昼食をゆっくり摂る間もなく、午後からの文化交流会館「カダーレ」の視察です。
由利本荘市文化交流館の愛称「カダーレ」は、「仲間に入って」という意味の方言「かだれ」にちなんだものだそうで、宇宙船をイメージして設計されたそうです。
(由利本荘市 文化交流館「カダーレ」)
施設は、1,110席の大ホールをはじめ、プラネタリウムなどの「文化ホール」、市民活動室、ギャラリー、スタジオ、練習室など「交流活動施設」、そして図書館を備えています。
また、レストランや物産館などの商用施設、市役所の出先機関もあり、多くの市民のかたが集う施設となっていました。
充実した2日間にわたる行政視察を終え、大阪に着いたのは午後8時。議員の皆様お疲れ様でした。
内容の濃い行政視察で、議員の皆さんが素晴らしい由利本荘市の教育行政を学ばれ、いろいろな事を感じ取られた後の12月の市議会文教常任委員会が心配なのは気のせいでしょうか。「先生がた、どうぞお手柔らかに!」(笑)
冗談はさて置き、今回、文教常任委員会の行政視察にご一緒させていただき、私自身も、学ぶことが多く、有意義な行政視察となりましたことを、中井委員長さんをはじめ、常任委員会の皆様に感謝申し上げます。
来年度の予算編成のこの時期、この視察で学び、得たものを少しでも反映し、箕面の教育を、より良い方向へ進めなければと心新たにした次第です。
箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。