市民のみなさま、こんにちは。教育委員の高野敦子です。
2014年もどうぞよろしくお願いします。
今年の干支:午
先日13日に箕面市の成人祭に行ってまいりました。
成人祭の様子
1361人の新成人の皆さん、おめでとうございます。
一人ひとりの目には力強いものを感じ、これからの人生も一歩一歩しっかり生きていってほしいなと思いました。
私も自分が成人式を迎えた時を思い出しました。誕生日を迎えて20歳になった時とは違う、人生の節目の日、今日から何か変わりたい、変わらなくてはいけないと漠然と思った記憶があります。
また、自分の子どもたちのことを考えると、しっかりと成人の日を迎えられるよう親として子育てを頑張っていかないとと大きな責任も感じました。
庭の可愛らしい花が寒さを少し和らげてくれます。
教育委員会も新しい年を迎え、さらに頑張っていこうと始動しています。
先月は教育委員で熟議をする機会ももち、そこで話し合ったことも今後に活かして取り組んでいこうと思っています。
私は教育委員会議や学習会で様々な議論をする中で、「家庭でできることはないかな」といつも考えています。それだけ魅力的な施策があり、家庭も一緒になって取り組めばきっともっと実りあるものになるのになと思うからです。
例えば、『学力』について。
今、子どもたちに求められている学力はどういうものか知っていますか?
「活用力」という言葉を聞いたことがありますか?全国学力テストでも大きく問われている力です。
学んだことを実際生活していく場面でどう活かせるかの力です。
私たち保護者世代はドリルで基礎基本の定着学習に取り組んできました。私たちがかつてやってきた学習と今の子どもたちが取り組んでいる学習は内容がさほど変わらなくても求められる活動は異なります。何度も繰り返して習得することよりも、考えたり、仲間と話し合いいろいろな意見を聞いて工夫したりすることが求められています。
グループ学習の様子
ぜひ子どもと日々の生活で一緒にやれること(例えば料理や掃除、片付けなど日常的なこと)を共にやってみてください。
子どもとやると倍、あるいはそれ以上の時間がかかるかもしれません。しかし、一緒にやることで生活の術を学びます。大人が手際よくすることを見て効率良く工夫する方法を学んでいきます。
今求められる活用力は、そのような体験の積み重ねで育まれていくものかなと思います。
子どもと一緒に取り組んでみてください。
子どもと一緒にいろいろなことを考えてみてください。
あれやこれや方法を考えているより、子どもと過ごす時間を確保する方が子どものためです。
体力においても家庭の関わりが大切で不可欠だと感じています。
私たちの子どもの頃と時代は変わっています。ほんの20年30年かもしれませんがその間に社会は変わりました。外に遊びに行くことも、交通事故や不審者のことなど不安要素が増して自由気ままにというわけにはいきません。
意識的に運動する生活を心がけていかなくては運動が足りないのが現状です。例えば近所の買い物はたまには車や自転車ではなく歩いて行く。休みの日は家族で公園や箕面の滝道などに出かけて体を動かす。もみじだよりなどでも案内のあるラジオ体操に参加するのも良いと思います。
子どもと公園に行くと半日、時には1日費やすかもしれません。その間に他の用事ができるかもしれません。
私も正直なところ出かける前は億劫です。でも帰ってきて、行ったことを後悔したことはありません。外で子どもと一緒に適度に汗を流し、清々しい気持ちと、あぁお腹が空いたなという気持ちで帰宅します。
大人も子どもも外の空気を吸い、適度な運動をすることは、体はもちろん心の健康にもいい働きをするのだなと感じます。
世の中は便利になりました。
しかし、子育ては、教育は、時間と手間がかかるものです。効率性ばかりを求めていくのはいささか危険なのかなと思います。
それから、これを私は今最も伝えたいのですが、
私たち大人は、子どもの前での言動にもっと注意をしなくてはいけません。
子どもの前で悪口や不満を言っていたら、たとえ感情的に口にしたことでも子どもには正しい情報としてインプットされます。それが担任の先生、学校に対することであれば子どもは翌日から学校が楽しいものではなくなるのではないでしょうか。冗談で言っているのか、噂話なのか、そんな分別は子どもにはまだ難しいことです。保護者が子どもに与える言動の影響をもっと自覚していかないといけないと思います。
「こんな大人に育ってほしい」私も親として我が子に対して抱く思いはあります。
私は今、あの成人の日から大人としてどう過ごしてきたのだろうか、少しは立派になっているのか。
まだまだ未熟で考えが甘いな、狭いなと思うことも多く、学ぶことの多い毎日です。
大人もそれぞれに成長の途上かもしれません。教師も保護者も、たとえ不器用でも、一生懸命、誠心誠意生きていれば、そんな大人の背中をみて子どもたちは育っていくのかなと思っています。
最後に、
『たかのさんちのえほんばこ6』
…私が子育てで唯一頑張って続けていること、寝る前の読み聞かせ。我が家で人気の絵本を少しずつご紹介します。
今回は絵本ではなく『かるた』の紹介です。
左『あいうえおかるた』いもとようこ絵、金の星社
右『ことわざかるた』西本鶏介文・編、いもとようこ絵、ポプラ社
お正月のあそびのひとつに「かるた」があります。家族みんなでできるあそびの一つかなと思います。我が家には絵本作家のいもとようこさんのかるたがありますが、絵札も子どもたちが絵本で親しみのある絵でもあり、温かい絵が私も大好きです。
かるたの絵札には読み札のストーリーが詰まっています。頭文字のひらがなも頼りですが、特に子どもは絵の様子を読み解いて札を取ります。
末娘はいつも自分のお気に入りの絵札を取られたくなくて数枚自分の前に抱え込みます。「ずるいーー!」と兄姉に注意されていますが、こういうこともご愛敬。お正月はおじいちゃんおばあちゃんと一緒に楽しみました。
ぜひ家族で賑やかに囲んでみてください。
箕面市では、11月9日から3月31日まで『ラジオ体操を始めましょう』統一キャンペーンを実施中です。