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全国都市教育長協議会へ参加しました

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皆さんこんにちは、生涯学習部・人権文化部の浜田です。
平成25年度もスタートして早や2か月が過ぎました。わたしは、日ごろの運動不足と姿勢の悪さから2週間ほど前に軽いぎっくり腰になり、いまでも腰に違和感があります。
スポーツも所管している立場としては、非常に恥ずかしい思いをしており、スポーツとまではいかなくても体を動かすことから始めようと反省しきりです。皆さんも他人事と思わず、日頃から体を動かす習慣を身につけてみませんか。

さて、今回は、教育長協議会に参加したことなどをご報告したいと思います。

◆全国都市教育長協議会に参加しました
5月30日(木曜日)・31日(金曜日)の両日、第65回全国都市教育長協議会の定期総会と研究大会が北海道旭川で開催され、教育長に随行し参加してきました。
大阪では梅雨に入り蒸し暑い日が始まりました。北海道では爽やかな気候を期待していましたが、参加していた2日間は、25度を超える暑さで期待していた爽快さは味わえませんでした。
一方で、テレビのニュースでは、冬季閉鎖中であった知床横断道が6月1日にようやく開通したと報じていました。例年、5月の大型連休前後に開通するそうですが、今年は4月以降に降り続いた雪の影響で除雪が1か月ほど遅れ、開通が6月にずれ込んだそうで、過去25年間で初めてだそうです。
大阪にいると暑くて冬のことなど当に忘れていますが、この時期まで雪の影響が残っていることに驚かされました。


JR旭川駅の周りは、まだ整備途中でした


全国の教育長をアイヌ古式舞踊で迎えてくれました

 
まだ八重桜が残る会場周辺


さて今回の旭川大会では、次のようなテーマが設定されています。

「新しい時代を拓く教育行政の在り方」

人口減少などの社会構造の変化に伴う閉塞感や国際化の進展などにより、世界全体が急速に変化する中にあって、教育を取り巻く環境は、大きく動いている。
日本がかつて経験したことのないこれら環境の変化に伴う深刻な諸課題を乗り越えるためには、社会を構成する者すべてが危機感を共有し、主体的に課題の解決に向かい、それぞれが地域で行動していくことが求められている。
子どもたちは、個性や能力を十分に発揮し、このような新しい時代を生き抜き、心豊かな人生をめざさなければならない。そして、生涯にわたり社会の形成者として揺るぎない社会基盤を発展させるため、その役割を果たしていかなくてはならない。
教育行政は、子どもたちがこのような未来に向かっていけるよう、困難な中にも成果を積み重ねる使命がある。今こそ、その責任を自覚し、組織をあげて喫緊の諸課題に取り組まなければならないと考える。

このテーマのもと、3つの研究部会(教育行財政・学校教育・生涯学習)が設定され、情報交流や意見交換が行われました。

わたしは、第3部会「生涯学習」に参加しました。
部会の目的は、「新しい時代を心豊かに生きるためには、主体的に生涯学び続けることができる環境が必要である。地域における生涯学習の役割を十分に発揮できるよう、教育委員会の立場から情報交流や意見交換を行う」というもので、文部科学省の担当者から社会教育施設の現状などが報告された後、道内3市(函館市・富良野市・帯広市)の教育長から、それぞれの取り組みが報告されました。

○函館市の報告
これまで、函館市では、幕末以降の歴史ロマンを背景として地域の生涯学習を展開してきたが、縄文遺跡群の発見により、縄文ロマンが加わった新しい展開を進めていることが報告された。
2011年にオープンした縄文文化交流センターを核とし、縄文文化を活用して、生涯学習を展開しようとするもので、展開に当たっては、市民協働、地域協働によって行っており、縄文文化交流センターもNPOを中心として運営されていることが報告された。

○富良野市の報告
富良野市からの報告では、テレビドラマ「北の国から」の撮影が行われた土地柄を活かした「演劇」で培う心の教育の報告がありました。
演劇を通し、子どもたちは他者を演じることで、自分以外の存在について考えを深めるとともに、比較することで自分を見つめなおす。さらに、相手を活かす、相手に活かされるといった、一人ひとりの責任と役割の重さを感じ、学ぶ機会となっているそうです。
また、演劇を教員研修の場にも取り入れているそうで、演劇に関わる取り組みは、子どもたちのみならず、あらゆる世代において有用な学習活動であると述べられました。

富良野市の取り組み


○帯広市の報告
帯広市では、「ふるさとの風土に学び 人がきらめき 人がつながる おびひろの教育」を基本理念に、「次代を担うひとづくり」と「ともに学び絆を育む地域づくり」を目標とした取り組みが紹介されました。
帯広出身の長野オリンピック金メダリストの清水さんが指導するアスリート養成や野生動物とのふれあいの仕方を解説した絵本や紙芝居を作成し、授業に活用する取り組みなどが報告されました。

いずれの報告からもうかがえるものは、社会教育資源は、それぞれの地域の周りに多くある。関わる職員は、地域の情報(人やモノなど)に敏感になり、しっかりとキャッチすることが必要である。
また、行財政改革が進められる中では、地域住民との協働による生涯学習の取り組みが重要になるといったことでした。これからの箕面市の生涯学習の推進に参考になる部分も多いと感じました。

移動の際に北海道の雄大な風景が目に飛び込んできました。皆さんにもおすそ分けさせていただきます。

北海道ならではの雄大な風景

北海道ならではの雄大な風景(旭川空港の近辺の道路)


閑話休題

さて、二日目は研究部会からの報告でスタートしました。
呉市・薩摩川内市・宇都宮市の3市の教育長から報告がありました。
まず、呉市が進める小中一貫教育について報告がありました。呉市の小中一貫教育は、平成12年度に当時の文部省からの小中連携カリキュラム開発についての研究指定を受けた時に始まったそうで、先行事例がない中で、手探り状態からスタートし、研究を進めていく中で、小中一貫教育が中1ギャップ(小学校から中学校に進学したときに、学習内容や生活リズムの変化になじむことができず、いじめが増加したり不登校になったりする現象)の解消や自尊感情の向上に効果があることが分かったと報告されました。

 

宇都宮市の報告では、学校やPTA、自治会などの地域の団体で構成された「魅力ある学校づくり地域協議会」の取り組みとして、協議会による学校評価への参画など、活力ある学校づくりへの参画、学校支援ボランティアの調整などの学校教育支援、学校施設や地域の教育資源を活用した活動の実施などが報告されました。

研究会報告のようす

この4月に生涯学習部長を拝命した身としては、小中一貫教育についての知識が明らかに不足しており、細かな点などわからないところもありましたが、なるほどと思う部分もあり、時間の関係から読み切れていない資料に再度目を通そうと思っています。


◆第23回箕面手づくり紙芝居コンクールについて
今年で23回目を迎える「箕面手づくり紙芝居コンクール」は、5月15日で応募を締め切りました。応募総数は、123点で、新潟から沖縄までの全国各地から応募いただきました。また、遠くアメリカからも応募をいただきました。
これから、応募いただいた作品を三次にわたって審査し、グランプリ・最優秀賞などを決めていきます。
同時に開催されている紙芝居まつりの最終日(7月14日(日曜日))には、グランプリなどの受賞者をはじめとする紙芝居の実演者が集まり、会場のメイプルホールやその周辺で実演が繰り広げられます。お時間が許すかたは、見に来てください。
その他、メイプルホールで行われる公開審査でも実演がご覧いただけます。二次審査は、7月6日(土曜日)11時から、最終審査は、7月13日(土曜日)10時からです。

民話や絵本は心地よいリズムで子どもたちの心に入っていく音楽であるとも聞いたことがあります。紙芝居は、絵画とも芝居であるともいわれますが、そういった意味では音楽ともいえるかもしれません。ひと時を心地よい音楽(絵画・芝居)で過ごしてみてはいかがでしょうか。

 昨年度のようす(審査会での実演)


紙芝居まつり最終日での実演(その1)



紙芝居まつり最終日での実演(その2)


◆その他催しのお知らせ

○桜ヶ丘名作映画会
 日時 6月15日(土曜日)午後1時30分から3時30分
 場所 ヒューマンズプラザ
 内容 ライフ・イズ・ビューティフル
 問い合わせ ヒューマンズプラザ 電話721-4800

○企画展示「伝えよう 箕面の民話展」
 日時 6月21日(金曜日)から7月29日(月曜日)午前10時から午後5時(木曜日は休館です)
 場所 郷土資料館
 内容 箕面に伝わる民話をパネルなどで紹介し、関連する道具などを展示
 問い合わせ 郷土資料館 電話723-2235

○西南寄席
 日時 6月30日(日曜日)午後2時
 場所 西南図書館
 出演 大阪大学落語研究部のみなさん
 問い合わせ 西南図書館 電話725-1022



箕面市では、5月から8月まで「オレンジゆずるバスで行こう!日曜・祝日はお買いものバスとして運行」統一キャンペーンを実施中です。


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