皆さん明けましておめでとうございます。消防長の三上です。
今年は明るい情報がいっぱいある年でありますようにと願います。
新たな年は私にとってはカウントダウンの年になり、年末だけのカウントダウンだけではなくなりました。最後の最後まで今までどおりに…、いや今まで以上に元気で頭を使って(老化防止!?)精一杯の業務遂行をしていきたいと思いました。
既存の業務の完全遂行はもちろんのこと、下記の「消防長年頭あいさつ」にも触れました最重要課題の解決と新たな消防業務の発掘?を考えています。
これで、また職員からクレームが出てきそうですが…。頑張ります。
新春の花々
さあ、今年も箕面市消防出初式を正月の3日に開催しました。3日の出初式が全国でどのくらい開催されているのか、また1日や2日の開催はどうなのだろうか、と以前から思っていましたので、総務省消防庁に問い合わせてみました。
その結果は、「消防庁の長官メッセージを出初式開催の各自治体から要請があれば発出しているが、箕面市の3日開催は全国では一番ではないだろうか。また他にも3日開催は聞いていない。次に、4日開催は、三重県で発出したことがある」とのことでした。このことから、今後は、箕面市の3日開催は、全国一番と名乗らせていただきます。
全国の出初式開催で、もっと早いところがあるよ、という情報がありましたらご連絡ください。よろしくお願いいたします。
入場分列行進ほか
さて、今年1月3日(火曜日)の箕面市消防出初式(箕面市立萱野東小学校、午前10時開始)は、好天に恵まれ盛大に挙行することができました。
見学に来ていただいた皆さんも、例年の倍以上で、にぎやかな出初式になりました。
来年の(気が早いですが…)出初式は、今年の反省を早く実施して、新たな構想を練ることといたします。若いお父さん・お母さんが子どもたちを連れてたくさん見に来てくれていました。正月ですから、子どもたち向けに、何か楽しいこともいっぱいある出初式にしていきたいとひそかに思っています。ご期待ください。何かやります。
箕面分団ポンプ車操法訓練と消防署訓練の披露ほか
【平成23年中の消防概要】
平成23年1月1日から12月31日までの「火災・救急」の概要です。
〈平成23年中の火災概要〉
1 火災統計
件数 前年比
建物火災 18件 1件減
車両火災 4件 増減なし
林野火災 0件 1件減
その他火災 9件 6件増
合 計 31件 4件増
2 原因別火災発生状況
件数 前年比
たばこ 6件 3件増
放火※1 6件 2件減
コンロ 3件 1件減
電気関係 3件 1件減
その他 13件 5件増
※1.「放火」には、「放火の疑い」を含みます。
火災件数は、昨年と比較して4件増となっていますが、31件の内の約60パーセントが建物火災です。また、建物火災の中でも、もう少しで大火災となったと思われる火災が数件ありました。火災予防広報に力を入れなければと思います。
これからの季節は、まだまだ空気が乾燥しますので、いったん火災になれば大きな火災になることが多いです。今年は、節電のためファンヒーターではなく、従来型の石油ストーブが見直され、全国的な販売が増えていると聞きます。適正かつ確実な取り扱いをお願いいたします。
そして、放火されない環境づくりも引き続きお願いいたします。家の回りに燃えやすいものなどを置かないよう、くれぐれも注意するとともに、ごみは、回収の当日の朝に出してください。
〈平成23年中の救急概要〉
救急発生総件数 5574件(前年比197件増)
1か月平均件数 464.5件(前年比16.4増)
1日平均件数 15.3件(前年比0.6件増)
出場内容内訳
火災 17件
急病 3155件
交通事故 686件
一般負傷 799件
今後とも、「救急車の適正利用」の適正利用にご協力をお願いいたします。
救急件数は、昨年と比較して197件増となり、平成22年の過去最高件数(5377件)の記録を連続して塗り替えました。中でも、「急病」が167件増加しており、増加した件数のほとんど(85パーセント)が急病であったという状況です。また、この急病では、高齢者のかたの搬送が特に増えています。
ここからは、毎回のお願いですが、病院に行ったほうがいい?応急手当の方法は?近くの救急病院はどこ?救急車を呼んだほうがいい?と思った時などに、24時間365日いつでも利用ができる(但し、大阪府内からの電話に限ります。また、この制度は、既に東京消防庁でも実施されています。)「救急安心センターおおさか」「#7119」を大いにご利用ください。
救急車は、本当に必要な人のために待機しています。このセンターをご利用いただくことが、救急車の適正な利用につながります。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
そして、あなたの大切な人を、いざというときに守るため、応急手当もぜひ身につけてください。災害時のいざという時に、本当に役に立つ知識が身につきます。(救命講習の案内へ)
【地震に注意!!】
今年の正月元日から長野県で地震が発生しました。また、その後もあちこちで揺れ、日本全国で本当に揺れやすくなっているみたいです。
このことからも、何が起こるか分からない状況です。
自分たちでできる、いざというときの身の回りの防災準備が必要です。まずは、それぞれ各自で最低でも3日間生き延びるための準備をするなど、家庭の安全をしっかり考える時期です。
大きな震災では、私たち消防職員・市職員のできることには限りがありますので、「自ら」の備えをよろしくお願いいたします。
癒しのスポット
【全国消防長会会長表彰を受賞しました】
前回のブログで、平成23年3月11日発生の東日本大震災に、緊急消防援助隊として本市消防本部からも大阪府隊の一員として消防隊1隊と救急隊1隊(延べ16名)を釜石市と大槌町へ救助救命のため派遣しましたが、その功績が認められ、総務大臣表彰を受賞しましたことを報告しましたが、今回は、全国消防長会の会長から表彰を受賞しました。
【平成24年 消防長年頭あいさつ】
平成24年1月4日(水曜日)、本日の朝に消防全職員向けにあいさつを実施しました。内容の全文を公開します。(毎年恒例で、年末・年頭のあいさつを消防本部庁舎・庁内放送で発信しているものです。)
職員の皆さん、新年明けましておめでとうございます。
平成24年の年頭にあたりまして、ごあいさつを申し上げます。
職員の皆さんには、それぞれ新たな夢と希望と決意をもって新年を迎えられたこととお喜び申し上げますとともに、皆さんにとりまして本年が充実した一年となりますよう、心からご祈念申し上げます。
消防署の皆さんには、毎年のことではありますが、昨年末の大晦日までの歳末消防特別警戒、そして新年早々からの勤務に従事いただき、大変ご苦労様です。
また、昨日、正月3日の本市恒例の消防出初式には、全職員の皆さんで早朝からご出務をいただき、本年は、天候も良く、盛大に挙行できましたことは、皆さんのチームワークとご協力の賜と心から感謝を申し上げます。
さて、本年平成24年は、我が国の経済情勢は、昨年の震災や原発事故、急激な円高、ヨーロッパやアメリカの景気の落ち込みにより、先行きが極めて不透明な状態であります。
本市の財政状況につきましても、歳入の根幹である市税収入は、景気の低迷による個人市民税などの大幅な減収見込みなどにより非常に厳しい状況での幕開けとなりました。現在、平成24年度の当初予算の編成中でありますが、消防本部の予算も経常経費5パーセントの削減という非常に厳しいハードルを越えての予算編成でありましたが、現在、ほぼ要求どおりの査定をいただいております。
これは、ひとえに職員皆さんが予算編成を行う上で、創意工夫し、この緊縮財政の状況を真摯に受け止め予算編成に取り組んでいただいた証であると思います。
その中でも、本年取り組むべき最重要課題の一つとして、去年から検討しておりました「近隣市とのはしご車の共同運用」があります。
現在は、豊中市と箕面市の2市での協議を進めていますが、それぞれが消防力の強化をはかりながら、両市消防本部で共同運用を実施することが可能であるか専門部会を立ち上げ検討をしております。この検討をさらに加速して実現に向けての推進をお願いするところであります。
次に、最重要課題の二つめとして、「豊中・池田・箕面・豊能の3市1町による通信指令業務の共同運用の構築」があります。現在は、この検討のための連絡会も昨年11月に設置され、今年から共同運用に向けての本格的な検討に入っていくこととなっています。
この共同運用が可能になれば、先に話をしました、はしご車の共同運用につきましても消防車両の動態管理が可能になり、より効率的なはしご車の共同運用が可能になるものと考えています。
しかし、近隣消防や大阪府内のブロックごとにおける消防の広域化につきましては、この度の大阪府知事、大阪市長のダブル選挙の後に、新大阪市長から出されました大阪市消防局への指示内容のとおり「大阪消防庁」構想が大きくクローズアップされてきていますので、大阪府内33消防本部の広域化問題においては、この体制の動向にも目が離せない状況にあるのは事実です。しっかりとした判断で対応していきたいと考えています。
次に、最重要課題として、年末のあいさつにもお話しいたしましたが、住宅用火災警報器の設置促進を行い、限りなく設置率100パーセントに近づけることが一つ、また、最後に♯7119や救急車の適正利用の広報を強力に行い、救急出動件数を減数させることが挙げられます。
本年の最重要課題は以上のとおりと考えていますが、日頃の通常業務での重点課題として実施すべきことは、他にたくさんあります。それぞれの担当課で整理し、適切な業務遂行をお願いいたします。
このように、年明け早々から様々な事業に着手いただかなければなりませんが、箕面市民の負託に十分応えるよう、職員皆さん方と共に英知を結集し、総力を挙げて取り組んで参りたいと考えておりますので、本年も引き続き皆さんのご支援とご協力をお願いいたします。
また、平成23年度から第5次箕面市総合計画がスタートしています。消防としては、第4次総合計画に引き続き政策の基本目標は、いかなる状況にあろうとも「市民の安全・安心の確保」であります。
昨年の1月17日で阪神・淡路大震災から16年が経ち、世の中全体が防災意識も徐々に薄れつつあることに危機感を持っていたところですが、同じく昨年3月11日に発生しました東日本大震災を目の当たりにし、もし、同じように、近畿地方全体に被害をもたらすような大震災が発生すれば、現在の消防力でどこまで対応できるか、改めて振り返る大きなきっかけになりました。
残念ではありますが、私たち消防職員ができることにも限界があります。そのためには、地域消防力の「要」である消防団の充実強化をはかるとともに、周辺市・町との広域的な消防応援協力体制の更なる強化・拡充を行い、市民の暮らしや都市環境の変化に対応できる消防力を充実していきたいと考えております。
現在、箕面市役所では、箕面市の防災体制の根本的な見直しを実施し、「防災改革」による新たな体制の確立を急ピッチで進めております。消防本部としてもこれに遅れることなく歩調を合わせ、消防力のさらなる向上を図って参りたいと考えております。
以上のことを実現するためにも、何よりも職員皆さん一人ひとりの「力」が必要です。皆さんの日頃の自己研鑽により、知識や技術、ひいては総合的な「人間力」の向上をはかっていただき、融和協調の消防精神を高めるとともに、一致団結して市民のニーズに的確に対応できるよう、なお一層のご精進を賜りますようお願いいたします。
結びに、本年も皆さんの献身的な努力と積極的な行動により「建物火災による死者ゼロ」の新たな更新はもとより、箕面市での「火災ゼロ」を究極の目標とし、安全・安心を守るプロ集団としての自負を持って勤務いただき、本年がお互いに有意義な一年となりますことを心からご祈念申し上げまして、平成24年の年頭にあたりましてのあいさつといたします。
広めよう「地域の絆」 高めよう「地域防災力」!!
を合い言葉に、今年も一緒に新しいことに向かって頑張りましょう!!
以上、終わります。
【気になっています】
癒しのスポット(私の田舎の風景)
今年の年末は、田舎で暮らす母(84才)と2人で年末・年始を迎えました。
2人でいると、幼いころの正月の風景が走馬燈のように駆けめぐりました。そして、私は、これだけ喜んでくれるなら、今までにもっと帰ってくれば良かったなあ、としみじみ思いました。近くの神社・お寺に初詣をしてきました。
今年も母が、元気で「油絵」をかけますように、と願います。
【最後に】
今回のブログは、今年の「部長ブログ@箕面市役所」のトップバッターでした。はりきって最終仕上げをしていたところ、突然データが消滅してしまいました。あれっ!と思ったのですが、時は既に遅し、取り返しのできない状況になりました。
新年早々のブログアップも遅れ、内容も、この頭を絞りだして書いている始末、皆さんには大変申し分けない思いです。
次回からのブログには、「消防のことあれこれ」を紹介していきます。頑張りますので、また見に来てください。
箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」統一キャンペーンを実施中です。