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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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鏡開き

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教育次長の中井です。
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年は平成25年、感覚的には昭和からそんなに経っていないと思えるのに平成になってすでに四半世紀になるんですね。早いものです。

そんな平成25年のお正月、皆さんはどのようなお正月だったのでしょうか?
私は阿比太神社へ初詣に出かけました。
一年の計を元旦にたて、初詣にて祈願、というほど意識の高いものでもなく、ほぼ毎年の恒例行事としてお正月を過ごしました。

阿比太神社にも特大のお供えがありましたが立派な鏡餅。
この鏡餅に関して昨年12月にこんなことがありました。

12月の幼稚園の定番行事としてお餅つきがあります。
昔は臼と杵でお餅をついておられた家庭も多かったかもしれませんが、最近は少なくなってきました。
そこで、子ども達に季節行事の体験と古くからの食文化にも接してもらうため各幼稚園では餅つきをしています。



自分たちでついたお餅は早速いただきますが、食べている間も保護者や地域の皆さんが園庭でまだお餅つきをしているので
「先生、今ついているお餅は誰が食べるの?」
「鏡餅にするおもちよ」
「カガミモチ??? 変なお餅」
「お正月休みが終わったら鏡開きをするのでその時にはまたお餅を食べます」
「カガミビラキ? お餅が鏡なの?」
「え〜っと、お餅を鏡というのは・・・・????」



う〜〜〜ん、子ども達にわかるように説明するのはちょっと難しい。
幼稚園でも今日に鏡開きをします。
日本の伝統文化の一つ、今はわからなくても大きくなっても覚えていてほしいものです。


今は桜ヶ丘一丁目のど真ん中に鎮座している阿比太神社、この辺りは松尾山南側斜面の丘陵地で、各所に後期古墳が点在しているところです。
今のところ箕面市内で古墳が見つかっているのはこの地域だけです。

平安時代の記録によれば摂津国豊嶋郡(箕面市・池田市・豊中市・吹田市の北部)の中では吹田の垂水神社とここ阿比太神社だけが国公認の大社とされ、豊嶋郡きっての古社であったようです。

ところで社名の「阿比太」
この神社は古墳時代に箕面で勢力をもっていた阿比太連、この一族が守護神として奉祀した、いわゆる氏神であったようです。
阿比太さん一族のプライベート神社であった訳ですが、神社を設けるくらいなので、この地方を本貫として一族が栄えていたことでしょう。
また、古代の箕面の街づくりに大きく関わってきたはずです。
それではオーナーの阿比太さんはその後どうしているのでしょうか。

阿比太さんは聖徳太子と深い関係にあることも記録にあります。
聖徳太子が大和へ巡行するときに、阿比太さんの家辺にあった大きく二つに分かれた樹木にちなんで「阿比太」を改めて「大俣」の姓を賜ったということです。
このことから阿比太さんは当時の中央官庁である巻向宮に仕官していて、単なる地方氏族ではなかったかもしれません。

(聖徳太子が建立した寺院の一つ橘寺、本尊は聖徳太子)

箕面では聞いたことがない大俣さん、ひょっとすると箕面の地を離れ当時の都であった明日香の地へ移住したのかもしれません。
万葉の里「明日香」、古代には箕面の人たちがこの地でも活躍したところ、そんな思いで静かに佇むとロマンはさらに膨らみます。

(聖徳太子が見た石舞台古墳はどのようなものだったのでしょうか)

 

 

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