寒い、寒い、寒い。そうだ、もうすぐ、師走(しわす)だ。12月だ。
そして1月。新年だ。なぜか、やたらと焦っている今日この頃、
教育推進部 若狭周二でございます。季節は寒いが、子どもたち、教頭先生たちの熱い取り組みについて報告するぜ。
熱いぜ! その1 小学校の取組 連合音楽会
音楽が大の苦手であったわしだか、先日、市内の全小学校参加の連合音楽会がグリーンホールで盛大に開催されました。
わしには大の、大の苦手教科が2つある(あった)。音楽と英語である。
なぜ、音楽が苦手か? 小学校時代、放課後に残され「ハーモニカ」と「笛」の特訓をよくさせられていたからである。思い出しても嫌だ。特に小学校一年生の時は、嫌だった。近所の6年生からは、「あれ、(残されているの)周ちゃんや!」と言われ、家に帰れば、(おそらくその子が母親に言ったのであろうが)
「周二、残されたのか?」と言われ、逃げるように二階にあがったことを思い出す。また、中学校の音楽の先生は、あの(知っている人は知っている)作曲家の山本直純の(大学の)同級生でした。とにかく、作曲をさせるのが好きで、毎時間、「明るい曲を作りましょう」とか言って、楽譜をかかせ、演奏させられていた(演奏していた)。家には、おもちゃのピアノと(学校で使用する)ハーモニカと笛しかないし、父も母も、音楽には縁遠い家庭だったので、毎日暗い生活だった。学校に行くのが嫌だった。当時、月刊誌「平凡」と「明星」という雑誌があり、歌謡曲の本が付録でついていた。わしは、この歌謡曲の一小節をつぎはぎして「楽譜」を作成した。格好はついた(と感じた)が、曲になっていないのは火を見るよりは明らか。
教師「弾けんないなぁ」(怒り心頭?)
わし「(ひたすら下を見るしかない)し〜ん・・・・」
そして、その後、わしは、職員室でしばし、説教を受けるのであった。
なんで、この世の中に音楽があるのだ!(しかし、あるのだ。)
歌をうたうのは好きだった。音程はズレていたとは思うが大声を出すのが得意だった。好きだった。(剣道での気合い、自分を鼓舞し、精神を集中させる。)
このわしが、例年、箕面市小学校 連合音楽会 を鑑賞しているのだから、世の中は(実に)面白い。参加しているのは、各学校の6年生の代表の学級。
今年は、11月15日(木曜日)にグリーンホールで開催された。主催は箕面市教育研究会、いわゆる(短縮形で)市教研である。ご苦労様でした。
プログラムによれば、
演奏をする人と聴く人が
ひとつになって
楽しい音楽会にしましょう
注意事項を、(抜粋)すれば。
○ 演奏する人は・・・
♯ クラスの友だちと、伴奏と、指揮者とが、ひとつになってのびのび歌いましょう。
○ 聴く人は・・・
♭ 演奏をする友だちの顔を見て、静かに聴きましょう。
♭ 演奏のはじめと終わりには、拍手をして応援しましょう。
♭ 歌は、美しいメロディと音の重なりの和音と、生き生きはずむリズムで、それぞれの歌の世界を作ります。
心にひびく、どんな歌の世界を広げてくれるか、小さな声にも耳を傾けましょう。
他校の友だちの、たくさんの合唱が聴けます。楽しみですね。
(エエことが書いてある。)
各小学校は、課題曲「生きているから」をまず合唱し、
次に、自由曲を合唱するのである。この自由曲、本当に個性に富んでいる曲でしたよ。
ちなみに、
曲 名
1 中 野空海(のぞみ)
2 箕 面 ライオンキングよりサークルオブライフ
3 萱野北 たとえば、空
4 東 MIDORI(みどり) 〜繋がる輪〜
5 北 きみに伝えたい
6 西 南 はばたこう明日へ
7 萱野東 変わらないもの
8 南 天使の羽(はね)のマーチ
9 萱 野 We are the one(ウィアー ザ ワン)
10 豊川南 花は咲く
11 西 地球の詩(うた)
12 豊川北 いつか この海をこえて〜釜石東中学校生徒の思いをここに〜
13 とどろみの森学園
オワリのはじまり
14 彩都の丘学園
COSMOS(コスモス)
この14曲。時代の流れか、わしには学ぶことが多い。
感動したのは、最初と最後に課題曲を全員で合唱するのだが、最後の時には、会場が本当に一つになり、一人ひとりがしっかりと声を出して歌え(唄え、)ているのだ。指揮している教員の指導力には今更ながら驚かされる。(凄い! すごい!スゴイ!)
そして、全員が拍手して今年も終了。
映画俳優の高倉健が、「拍手されるより、拍手することが大切・・・」(不正確か?)
つまり、「ガンバった、ね」という賞賛の拍手を送ることがより(人生にとって)重要であるとあるテレビ番組だったかなぁ、ある書物だったかなぁ。
この市教研の取り組み、今後も継続し、音楽好きな子どもをどんどん育んでほしいと思う。お願いします。わしみたいな子どもにも、『音楽』、『音の楽しさ』を教えてやってください。よろしく。
熱いぜ! その2 中学校の取組 青少年弁論大会
次に、第31回箕面市青少年弁論大会が市立病院視聴覚室「いろはホール」で厳粛にかつ盛大に開催されました。主催は、わたしども教育委員会と箕面ライオンズクラブ。時に外は雨。この雨音がホールでも聞こえてきそうな静粛かつ厳粛な雰囲気でした。ゲスト講演として第1回大会出場者の2名のかたがゲストスピーカーとして登場されました。ちなみに、テーマは「30年の時を経て、中学生の君たちへのメッセージ」と「生かして欲しい弁論大会の経験」でした。特別審査員として関西テレビアナウンサーの関純子さまが出席されていました。生徒たちの考えたテーマと好きな言葉を次に紹介します。楽しいですよ。
《テーマ》 《好きな言葉》
毎日の学校生活 『協力』
自分がつくる 『まっすぐ』
言葉が持つ力 『喜色満面』
新しいことへの挑戦 『МLC(箕面市リーダークラブ)』
陸上部について 『人民の人民による人民のための政治』
TEARS 〜涙はしるし〜 『大切』 『涙』 『努力』
『ONE FOR ALL ALL FOR ONE』
生命の誕生について 『愛と平和』
将来の夢について 『ボーイズ ビー アンビシャス』
笑顔で耐える 『愛情』
私の弟 『笑う門には福来たる』
将来の夢 『一陽来復』
気仙沼を訪問して 『目標は達成するもの』
私と部活 『ありがとう』
パラリンピックから学んだこと 『笑顔』
服で幸せを届ける 『七転八起』
「努力」と「達成」 『努力』『幸せ』
我が校の生徒会活動 『残り物には福がある』
箕面市リーダークラブ 『MLC(箕面市リーダークラブの略)』
今の生活をみつめて 『笑顔』
わしの教員生活のスタートは第二中学校、2年目か3年目の時に、第一回の青少年弁論大会が始まったと記憶している。当時の(学年)会長会(学級委員の集まり)の会長が出場したと思う。彼も、今は(もう秋)、45歳を過ぎたぐらいか。ええ、大人や。ゲストスピーカーさんも立派な社会人でした。
熱いぜ! その3 小中の取組
小学校の取り組み、中学校の取り組みと続けましたが、
ここに、小中一貫教育の島本町教育委員会の取り組みを参考に掲載します。
と申しますのは、現在、島本町は岡本教育長(箕面市立第二中学校、第三中学校の校長を歴任)です。
本市では、従前から小中一貫教育を積極的に推進していますが、島本町も島本町小中一貫教育推進協議会のもと、小中合同授業研究会を開催するなど、小中一貫教育を推進されています。
去る、11月22日(木曜日)に、
テーマ 小中学校間の教科間連携と指導観の共有
〜小中一貫カリキュラムの検証〜
とし、第一分科会 社会科研究授業
単元・教材名『自動車工業とさかんな地域』
第二分科会 数学科研究授業
単元・教材名『星形多角形の内角の和』
第三分科会 理科研究授業
単元・教材名『星の日周運動』
当日、島本町立第一中学校の2年生の学級で公開授業が開催されたのだが、数学科学習指導案の6、指導にあたっての部分で
(教材観)
・・・・学習事項の中には、小学校の既習事項もあるが、この領域は高校数学A、物理にまで繋がる。・・・・
(生徒観)
(指導観)
小学校では三角形の内角の和が180度になることを、1つの辺に角を集結させるなどの実験的な操作を通して学習している。・・・・
まさに、本市が提唱している(教員にとっての)「指導の継続性」と(生徒にとっての)「学びの連続性」がこの指導案にはにじみ出ている。
また、「ごあいさつ」の中には、平成20年4月に「島本町小中一貫教育推進協議会」を立ち上げ、「つなごう小中、つなげよう未来へ!」というキャッチフレーズのもと「義務教育9年間を見通した連続性のある学びと指導の追求」を研究主題として、町全体で研究を進めてきたと記載されている。さらには、平成23年度には5教科で「小中一貫教育カリキュラム」を作成し、今年度は、作成した「カリキュラム」を実施し、授業研究会などをとおして検証するという活動を進めているとのこと。
本日は、5つの「教科プロジェクト」のうち、「社会」「数学」「理科」の3教科の研究授業と研究協議を分科会方式で行われたのである。
本市では、今後とも切磋琢磨し、他の取り組みに学び、子ども達のための小中一貫教育の推進に努めていく。(熱いぜ!)
ちなみに、第7回小中一貫教育全国サミットが京都で開催予定である。テーマは、小中一貫による新たな学校文化の創造に向けてである。平成25年1月18日(金曜日)の午前10時から京都市で開催される。主催の小中一貫教育全国連絡協議会であり、本市は正会員である。(えっへん)
なお、各分科会は、
1 特色あるカリキュラムの編成や指導法の開発
2 家庭・地域と連携協働した取組
3 実施形態に応じた小中一貫教育の方策I(連携型・分離型)
4 実施形態に応じた小中一貫教育の方策II(施設一体型)
5 教育委員会と学校の連携の在り方
となっている。
熱いぜ! その4 教頭先生からの報告
来る、11月5日(月曜日)、7日(水曜日)、12日(月曜日)、16日(金曜日)の4日間、各校の教頭先生から「学力向上等に関する」ヒアリングを実施した。
各校の取組等についてパワーポイントを活用してプレゼンをしてもらったのである。観点は、3点。
1 箕面学力・体力・生活状況総合調査(箕面子どもステップアップ調査)を活用し、自校の「めざす子どもの姿(像)」の具現化に向けての、学力・体力・生活の重点課題について
2 重点課題を達成するための具体的な取組について
3 取組において、教頭としての役割と課題について
よく考えている。しかし、温度差はある。そのため、定例教頭会の後、再度、三校の報告のもと、「本調査」の趣旨・目的・方法について再確認をした。
箕面子どもステップアップというが、実は、箕面教職員のステップアップであり、箕面学校力のステップアップである。
子どもたち一人ひとりの自己実現のため、ベクトルにおける方向性はいっしょ。
あとは量だ。内容だ。教育内容だ。指導内容だ。ワイルドだぜぇ。ではなく、熱いぜ!箕面の教育。
箕面市では、8月13日から12月31日まで『大地震! 「うちは大丈夫」の目印は 黄色いハンカチ作戦』統一キャンペーンを実施中です。