皆さん、こんにちは、消防長の三上です。
このところ落ち葉が増えてきました。吹きだまりの落ち葉の上を、がさごそがさごそ、と歩いていると、風に巻かれた落ち葉が、カサコソ、カサコソと返事を返してくれます。ほんとうに「秋」が深まってきました。
箕面の滝道の“もみじ”も、一部では色づいて来ましたが、まだ山全体には紅葉が進んでいません。
見ごろは今月の終わりごろからになりそうですね。
前回のブログで、11月からは様々な啓発・巡回業務が立て続けに入っていてほとんどが火災予防の啓発につながる業務です、と書きました。
今年は、この「火災予防の実」が実りそうです。花が咲くのはまだ先ですが。
実は、今年の火災件数が、現在20件未満の15件なのです。この数字は、昭和34年時の件数と同数で、消防組織法が施行され、消防の統計を取り出した昭和23年から現在までで20件未満の年は昭和34年までだったのです。その20件未満をもうすぐ達成できそうなのです。
これは、特に放火防止と火災予防の徹底のPRを実施しだした平成20年頃から徐々に30件前後の件数(これも昭和35年から昭和41年までぐらいの件数で低い発生時期の件数ですが)で推移してきていましたが、ついに今年は20件を割り箕面市消防本部が組織されて以来最低の発生件数の時期と肩を並べることとなるのです。火災の増加傾向にある近隣市では考えられないことで、この実現は素晴らしいというどころではなく、すごいことです。
しかし、この数字は偶然ではありません。特に近年、「放火・放火の疑い」の件数が4〜8件発生していましたので、この発生を抑えるためのPRと家庭等での火災予防PRを徹底した成果だと自負しています。
文字どおり先頭に立ってくれたのは、予防課の職員です。また、その意気込みに全職員、全消防団員、全婦人防火クラブ員が一丸となって、あらゆる機会をとらえてのPRがあってこそだと思っています。
また、箕面市民のみなさんの火災予防意識の高さと、さらにその意識を高めていただいた結果もあります。ありがとうございます。安全・安心は自ら作り出そうとしていただいている気構えが感じられます。これから歳末のあわただしい時期に突入していきますが、一層の火災予防をお願いします。
消防職員・消防団員は、冬の乾燥時期に「大火」が発生しないよう、これからの一つ一つの行事を通じて一同が一心になり取り組み、皆さんに呼びかけさせていただきますので、昭和34年以来の件数を目指してご協力をお願いします。
【警察・消防歳末特別警戒部隊合同発隊式】
発隊式の開催目的は、歳末の繁忙期を迎えるにあたり、警察・消防機関が歳末特別警戒の開始を合同で実施することにより、それぞれの組織が親密に連携し、「安全・安心のまちづくり」のため、決意を新たにすることです。
また、防犯・防災を担う行政の強力なタッグの実現を市民の皆さんにアピールすることにより、市民の力を結集していただき、地域の支え合いの足がかりの第一歩とするために実施するものです。
[開催日時]
平成24年12月1日(土)
1 晴天時:9時00分〜12時00分
(1) 一日警察署長・消防長委嘱式(9時00分〜9時10分)
(2) 歳末特別警戒部隊合同発隊式式典 (9時30分〜11時00分)
(3) 市民向けイベント(11時00分〜12時00分)
※イベントは式典終了後から実施します。
2 雨天時:9時00分〜10時30分
(1) 一日警察署長・消防長委嘱式(9時00分〜9時10分)
(2) 歳末特別警戒部隊合同発隊式式典 (9時30分〜10時30分)
[開催場所]
晴天時……芦原公園(箕面市箕面5丁目11番地内)
雨天時……箕面市消防本部・屋内訓練場
[晴天時の式内容]
1 部隊入場、整列
2 国旗掲揚
3 一日警察署長・一日消防長紹介
箕面市の観光大使「箕面J―POP大使」であるLuckDuck(ラックダック)のお二人が務めてくれます。
4 主催者あいさつ
5 来賓あいさつ、紹介
6 大阪府知事メッセージ読み上げ
7 部隊及び車両視閲
8 特別点検(警察・消防)
9 訓練披露(警察)「警察犬訓練」
10 防犯・防災インタビュー(市長、一日警察署長・一日消防長)
11 訓練披露(消防)「市章立体放水披露」
12 大阪府警察音楽隊演奏
13 一日警察署長・消防長からの訓示
14 特別警戒隊出陣(部隊・車両)
この後(11時00分〜12時00分)に、市民向けイベントとして、キッズコーナーで親子の皆さんで楽しんでいただけます。
詳細は、市広報誌「もみじだより11月号」を見てください。
【消防現況】※平成24年1月1日からの統計です。
本日、11月20日(火)午前9時00分現在です。
火災 15件(昨年同時期比較 −13件)
救急 4726件(昨年同時期比較 −162件)
火災は、昨年と比較して−13件です。この1ヶ月間では建物火災が2件発生しています。1件は、天ぷら油が発火したもの、他の1件は、ガスコンロに引火性スプレー缶のガスがかかり引火爆発したもの、でしたが、いずれも大事に至らず消火されています。しかし、2件ともガスコンロが関係する火災です。
ガスコンロ使用時は、目を離さず、また近くに燃えやすいものを置いたり、取り扱ったりしないように、注意してください。
歳末は忙しくて…、は危険です。
忙しい時期だからこそ日の取り扱いは慎重に!!
救急は、先月と同様に昨年より少し減少の傾向で進んでいます。しかし、先週の金曜日から日曜日にかけて60件発生しています。一日平均20件は多いです。歳末に向け増加傾向になりそうです。
救急車の適正利用をさらにお願いします。
これからの季節はインフルエンザです。未然の予防には帰宅後の手洗い、うがいの励行が欠かせません。市の水道水で十分です。しっかり励行しましょう。
ここからは、毎回のお願いです。
病院に行ったほうがいい?応急手当の方法は?近くの救急病院はどこ?救急車を呼んだほうがいい?と思った時等に24時間・365日、いつでも利用ができる(但し、大阪府下からの電話に限ります。また、この制度は、既に東京消防庁でも実施されています。)「救急安心センターおおさか」「#7119」を大いにご利用ください。
相談員・看護師・医師がいつでも対応できる体制で待機しています。「#7119」でかからない、また話中のようになった場合は、「06 6582 7119」にかけてください。
救急車は、ほんとうに必要な人のために待機しています。本センターをご利用いただくことが、救急車の適正な利用につながります。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
そして、あなたの大切な人を、いざというときに守るため、応急手当もぜひ身につけてください。
災害時のいざという時に、ほんとうに役に立つ知識が身につきます。(救命講習の案内へ)
【「箕面市災害対策本部運営シミュレーション訓練」実施しました!!】
このシミュレーション訓練は、箕面市市民安全政策課を主担として全部局が参加し、箕面市災害対策本部本部室(特別会議室)を使用して実施しました。
発災後1時間目から開始し、対策本部と各部局が所管する対策部の情報伝達等の流れを検証しました。また、この訓練では、市の各対策部が自分たちの実働マニュアルを一通りチェックできるように訓練しました。
また、訓練では、コントローラーが時間経過の設定をせずに災害状況を付与しながら展開していき、市民からの電話を受けるための「入電室」も設置しました。
また、平常時の火災予防の向上のため、市役所庁舎の「防火訓練」を11月28日の午前10時30分から実施します。この訓練の実施内容と結果は次回のブログで報告します。
【箕面観光ホテルで「消防訓練」が実施されました】
観光ホテルでの訓練の様子
上記の写真は、先日の火災予防運動の関連行事として実施された、箕面観光ホテルでの消防訓練の様子です。参加者全員、真剣に取り組んでいただき、訓練終了後の反省会でも活発な議論をされ、来客の安全を守ろうとする姿勢がしっかり確認できました。
【市内の7中学校 職場体験学習頑張りました。】
職場体験中の様子
今年も来てくれました。かわいい消防士の卵たち。うれしいです。市内全中学校は8校ありますが、今年は例年で一番多く7校の生徒のみなさんが希望してくれまして、全員で27名(男子23名、女子4名)でした。10月23日から11月16日の間で2日間ずつの体験学習です。
初日のあいさつでは、それぞれの代表の生徒さんが、しっかりとした号令をかけて始まります。
「将来、FIRE FIGHTERになりたい人は?」と尋ねると、お互いが顔を見合わせて、何やらサインを送りあいしていました。
全員興味あり、そして数人が「FIRE FIGHTERになりたい」と考えていてくれるようで、大変頼もしく感じました。この2日間の感想は、毎年、体験後に送付してくれています。楽しみにしています。
幼稚園児の消防署見学の様子
考えてみると、一年を通じて市内の幼稚園、小学校のみんなが消防署の見学に来てくれています。未来の消防士がその中に必ずいるのだと信じて、職員一同、厚く歓待してくれています。
【「3市2町合同防災訓練」】
今月の11月7日(水)の10:00〜12:00、箕面市箕面森町(しんまち)地内で豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町の「3市2町合同防災訓練」(今年は、豊能町が訓練開催幹事でした。)が開催されました。
参加者全員が、それぞれの訓練に真剣に取り組んでおられ、メリハリのある訓練になりました。
当日は快晴で訓練日和でしたが、やはりテントの影になると冷たい風で寒かったです〜。
参加機関は、各市・町、各消防本部、各消防団、自衛隊、大阪府、大阪DMAT、関電、大阪ガス、各電話会社、豊能町各自治会・自主防災組織等、大阪市消防局航空隊(消防ヘリ)、大阪府ドクターへり等多数の参加により実施されました。
【新車「災害支援車」の紹介】
新車です。災害支援車「絆」号です。
名前のとおり、災害の支援に出動ができる車です。バッテリーも寒冷地仕様で、四輪駆動です。何よりも、中の空間の広さを求めました。支援というからには、人も物資も多量に搬送でき、頑丈でなければなりません。
いざという時にしっかり活躍してくれる頼もしい一員を迎えることができました。これからの活躍を期待してください。(いざという時は、来ないほうがいいのですが…)
来年1月3日の「箕面市消防出初式」の行進では、先頭を走ります。ぜひ、その雄姿を見に来てください。
※「箕面市消防出初式」の開催は、次回のブログで詳しく紹介します。
【知っていますか???】
古来、元号は大きな災害があると改号されてきました。
「災害列島である日本では古来、風雨水害や地震、干ばつなどの災厄は、神の意志である「祟り(たたり)」をもって語られてきた。」と平成18年刊行の『日本災害史』(吉川弘文館)に書かれています。
明治以前はさまざまな理由で改元が行われていました。今は、元号を改めるのは天皇の皇位継承があった場合に限る「一世一元」が続いていますが、上記のような「祟り」に対処するために、つまり鎮めるという言い訳のために改元が行われてきたようです。また、「改元」することにより悪しきことが好転していくような祈りを込めていたとも考えられています。
その中に、火災・地震による改元には次のような元号があります。
[平安時代] 天慶、天延、貞元、永作、永長、承徳、康和
[鎌倉時代] 文治、建久、文暦、嘉偵、永仁、正和、正和…
[南北朝・室町時代] 貞治、宝徳
[江戸時代] 宝永、天保、安政
【火災予防運動中の火災予防PR実施しました。】
秋の全国火災予防運動が、11月9日から11月15日までの一週間、全国統一標語「消すまでは 出ない行かない 離れない」を基本に、全国展開されました。私たち消防本部・消防団も、本運動の実施基本計画を作成し、火災予防等のPRを実施しました。
その中で、ここ数年実施しているのが、市内の大型店舗でのPRです。
消防団、婦人防火クラブのみなさんの協力により実施しています。
今年も、箕面市のゆるきゃら「たきのみち ゆずる」も一緒に頑張ってくれました。当日は少し寒かったですが、「住宅用火災警報器の設置」や「#7119」の認知度のアンケートにたくさんの来客者が答えていただき、今年も大きな成果をあげることができました。
煙体験!
「たきのみちゆずる」も火災予防PR
消防団の皆さんと
婦人防火クラブの皆さんと
【気になっています。】 朝日の神秘
産経新聞の記事にこんなことが載っていました。
『古事記の序文には、「稽古照今(けいこしょうこん)」という言葉があります。これは、「故事を勉強して、今を明らかにし、もって人としての道を立て直す」という意味があるのですが、ここに書かれた「稽古」から、日本の習い事を「お稽古事」ということになったのです。 』
「稽」という字には、勉強という意味があるようですが、全体的には「温故知新」に似た意味があるのですね。ただ、「人としての道を立て直す」まで到達するには相当の覚悟がいるのではないかと思いました。それは年齢を重ねていればいるほど、しっかりと覚悟しなければできないのではないでしょうか。
来年からは、いろいろな「お稽古」を始めようとしている私にとって、意義深い四字熟語になりそうです。今から肝に銘じておきます。
【市の防災関連(お知らせ)】
箕面市では、昨年から「防災」の強化に努めています。市は、その内容を具体的に発信しています。『箕面市防災改革』を見てください。
また、『箕面市「災害危険区域・避難所」マップ』(くらしに役立つ情報付き)もあります。すでに全戸配布されていますが、まだ入手されていない、見たことのないかたは、市役所本庁、豊川支所、止々呂美支所そして消防本部で配布しています。
歳末に向けて頑張ります!!
次回ブログは、12月19日の予定です。では、See You Next Month.
今年の箕面市消防出初式でこれからの取り組みを下記「標語」により表明しました。
『 広げよう「地域の絆」 高めよう「地域防災力」!! 』
箕面市では、8月13日から12月31日まで『大地震! 「うちは大丈夫」の目印は 黄色いハンカチ作戦』統一キャンペーンを実施中です。