こんにちは、総務部長の浅井です。
今回は、先の11月7日(水曜日)に実施された、平成24年度豊能地区3市2町合同防災訓練について、報告をしたいと思います。
今回の訓練は、豊能地区3市2町(豊中市、池田市、箕面市、能勢町、豊能町)で締結している「災害時相互応援協定」に基づき、豊能町が当番市となり、35の防災機関と住民を含め400人を超えるみなさんに参加をいただき、相互協力体制の確立と、地域住民の自主防災意識の向上を推進するため、箕面森町の広大な造成地で、実践さながらに行われました。また、車両70台、ヘリコプター2機が投入されています。
訓練は、震度6強の地震が発生したとの想定のもと実施され、その主な内容を報告します。
* 広報車による広報活動、住民の避難訓練から開始されました。避難時に要援護が必要なかたには、担架や車いすを用いての訓練が実施されました。
・いざというときのため、日頃からご自分の避難所がどこか確認をお願いします。
* 初期消火訓練と道路障害物除去訓練
初期消火として、「私たちの町は、私たちが守る」との志のもと、消火器と、消火器がない場合の、水バケツによる訓練が行われました。また、道路の障害物の除去では、各市町の職員と建設業組合の共同による訓練が実施されました。
* 電力緊急措置訓練
地震により電柱が傾き高圧線が断線したとの想定のもと、復旧工事訓練が行われました。
地震発生時、垂れ下がった電線に近づかない、また電線に木や看板などが触れたり、電柱が傾いている場合は、関西電力の営業所にご連絡ください。
* 水道管復旧設営訓練
破損した配水管を復旧するとともに、仮設的な応急水栓の設営が行われました。
また同時に、造水機を使用しての飲料水の確保と災害用トイレの設営も行われました。
* 水防工法訓練
護岸崩壊に対して、土嚢により崩壊をくい止める訓練です。
* 救助、救出訓練
3階建ての座屈ビル等を用い、多数の人的物的被害が発生したとの想定のもと、各市町の消防本部、消防団、大阪市消防局航空隊、大阪DMAT千里救命救急センター、ドクターヘリチーム、自衛隊による救助救出訓練が実施されました。
訓練内容は、ビルの閉ざされたシャッターをエンジンカッターにより排除し内部進入しての救出、コンクリート壁に閉じこめられた者の救出。また、倒壊家屋からの救出。
ビルの階段が崩落し、屋上の避難者をヘリコプターで吊り上げ救助する訓練。
負傷者を救急車や担架で応急救護所(オレンジのテント)に搬送する訓練。
応急救護所では救急救命士や医師、看護師などが応急措置、搬送先の病院の選定を行います。
応急救護所で、特に緊急性が高い最重篤患者をドクターヘリで、災害拠点病院へと搬送されました。
この他にも、NTT西日本大阪支店による通信施設応急復旧訓練や非常食の炊き出しも行われました。
以上、2時間にわたり、実践さながらの訓練は終了しました。
ご協力ご参会いただいた皆様方に厚くお礼申し上げます。
豊能地区3市2町では、年に一度、関係機関のご協力をいただき、今回のような実働訓練や図上訓練など、合同で訓練を実施しています。
箕面市は、この他に市単独で、箕面市災害対策本部の図上訓練など、災害発生時に迅速に行動できるよう訓練を重ねています。
また、大地震が発生した場合、行政と市民の皆さんが力を合わせて対処することが重要と考えており、行政としては、学校の耐震化、備蓄食糧や資機材の充実など様々な取り組みを行っています。また、一方、市民の皆さんにそれぞれの地域で安否確認、救助、消火、要援護者の避難支援や避難所の開設運営などを担っていただくため、各小学校区に地区防災委員会を設置され、現在体制強化に取り組んでおられるところです。
来年1月17日には、全市一斉の防災訓練を予定しており、さらに災害に強いまちづくりに取り組んでいきます。
箕面市では、8月13日から12月31日まで『大地震! 「うちは大丈夫」の目印は 黄色いハンカチ作戦』統一キャンペーンを実施中です。