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6月、ただいま決算調整中

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みなさん、こんにちは、会計室長の谷口です。

6月も半ばを過ぎ、梅雨の季節となりました。
「梅雨」から連想する言葉には、うっとおしい、じとじと、べたべた、長雨、食中毒などなど、マイナスイメージが多くありますが、山の木々、公園の樹木など雨に洗われた緑がひときわ美しく、この時季を象徴するあじさいの鮮やかな色どりが、なおいっそう私たちの目を楽しませてくれる時季でもあります。


        

 

 

                             

 

               

 

現在、会計室では、5月31日の出納閉鎖を経て、平成23年度の決算数値を確定させ、各決算書類の作成作業に取り組んでいます。
法律では、会計管理者は、毎会計年度、決算を調整し、出納閉鎖後三か月以内に、決算書類を市長に提出しなければならないとなっています。
市長は、決算書類を監査委員の審査に付し、監査委員の意見を付けて議会の認定に付さなければならないと定められています。
本市では、議決結果や決算審査での指摘事項を新年度当初予算編成に、これまで以上に反映させるため、平成22年度から第3回市議会定例会会期中(例年9月上旬から10月中旬まで)に上程し、委員会審査を経て議決をいただいています。

 

    

   

現在は、各原課が入力した行政評価の事後(事業)評価調書を元に事業成果説明書として作成し、記載形式の統一や記載漏れ、入力漏れ事業などのチェックを会計室で行い、各事業の内容や記載数値の確認を再度原課が行っています。
また、決算書の事項別明細書に記載の国や府からの補助金等の積算根拠や公有財産、物品などの財産に関する調書等について、各原課のデータを元に入力するとともに、予算現額に対し収入不足額及び支出不用額説明書等を作成し、市長への決算書類提出に向け、作業を進めているところです。


ー<東日本に想いをはせて・・・>ー

多くの尊い命を奪い、人々の日常を破壊した東日本大震災から1年3か月が経過しました。
そして、今なお、広範囲に及ぶ放射能汚染、原子力発電の問題は人々を大きな不安に陥れています。そんななか、昨年は自粛傾向にあった祭りや花火大会などのイベントも、今年は1日も早い復興への想いを込め、そして、なによりも被災地の元気を取り戻すため、取り組まれるようです。

さて、5月12日に、子どもの人権を基軸に、多様な研修や研究を実施しているNPO法人が主催する講演会が、保育園や幼稚園、子育て支援センターなどで保育の仕事に携わる人々を対象に、大阪市内で行われましたので、その内容の一部をご紹介します。

【テーマ】 子どもたちを守りぬいた保育者たち
       ー「3.11その時、保育園は」の監修を通してー

【講 師】 日本女子体育大学幼児発達学専攻 准教授  天野 珠路 


甚大な被害をもたらした大震災、この未曾有の事態に対し、保育園はどのように子どもたちを守りぬいたのか。
また、保育園の防災対策はどうあるべきかについて、震災時の保育現場の対応を検証し、今後の防災対策や保育実践に生かすことを目的として、「3.11そのとき保育園は?!ーいのちをまもる・いのちをつなぐー」と題した2枚のDVD、検証編(58分)・証言編(124分)が岩波映像社から出されています。
 
    
このDVDは、公立・民間の両保育園・幼稚園で保育士としての豊かな現場経験を元に、現在は大学で教鞭をとっておられる天野さんが、昨年5月末から8月まで約3か月間に及ぶ現地取材を重ね、まとめられたものです。

当日は、最初に検証編(58分)のDVDを視聴したのち、被災地の状況とともに保育者や保護者、子どもたちの状況をとおし、浮かび上がった課題や対応策などについて、お話がありました。

1.避難先・避難ルートの確認・検証(事前に歩き、職員間で共有する)
 ◎気仙沼市のある保育園では、日頃から防災で定められた避難ルートの確認を行っていたが、第1避難所、第2避難所も津波がきたらダメと判断し、農道を通り別の避難所へ避難して全員無事に避難することができた。
 ◎また、同市のある保育園では、迎えにきた保護者を帰さず、一緒に避難し助かった。
  
2.避難訓練の成果
 ◎ある保育園(どこの市・町だったかは?)では、毎月避難訓練をしていたことが、職員・子どもたちの迅速な避難行動、役割分担につながったとのこと。日頃からの訓練はもちろん、訓練の計画・実施・評価・見直しが必要である。

3.避難先での厳しい状況・避難生活
 ◎福島市内のある保育園では、地元ラジオ局を活用し、厳しい状況にある子どもたちに保育士が電波をとおし唄や読み聞かせ、子どもたちへの呼びかけなどを行い、子どもたちの心のケアに努めた。このことは、地域資源の活用とともに、保育士にとっても、保育の役割と可能性を考えさせられたことの一つであった。

4.保護者への連絡・伝達
 ◎電話がつながらない、電源喪失時の対応、一斉メールなど、複数の連絡方法が必要である。
 ◎東京都内のある保育園では、今回、多くのかたが帰宅困難者となったため、そのような場合の通信手段が課題であることが明確になった。

5.食料の備蓄
 ◎3日間の備蓄が必要。今回被災した保育園は、全て3日以内に救援されている。日頃から備蓄リストの作成、内容や量の確認、見直しなどを行っておくことが大切である。

6.保育のなかの安全教育
 ◎子ども自身が身の安全を守るために、様々な環境による安全教育(絵・写真・カルタ・絵本などなど)について、研究・実施する。

7.地域との協力・連携体制の強化
 ◎横浜市のある保育園では、日頃から地域との顔の見える関係づくりに努め、保育園から毎月地域の自治会等に、「園だより」の回覧を直接依頼している。


ほんの一部しか紹介できませんでしたが、大震災がもたらしたいろいろな教訓や課題について、取り組まなければならないことはいっぱいあると、考えさせられました。
なかでも、大槌町の保育園で、保育士が子どもたちをつれて(小さな子どもは保育者がおんぶして)山の斜面をよじ登り、無事避難できたとのことですが、映像の中で、保育者がその斜面をあらためて確認し、「よく、あんな急斜面を登ったものだと、今更ながらに思う」と話されていたのが、印象的でした。

 

ー<想い出の一冊 その2>ー


★ 「てんにのぼったなまず」 1985年発行、福音館書店 当時の値段 1000円
  
  作・絵 田島 征彦

 

        


          

 

浜辺の村に絵の好きなおじいさんが住んでいました。畑の手入れもせずに村の子どもや大人たちのためにたくさんの絵を描いていました。そんなある日、村の結婚式の最中に大地震が!!

そして、海に異変がおこり大津波がやってきます。命からがら山へ逃げましたが、塩をかぶったたんぼや畑には、蕎麦さえ育たない。
元気のない子どもたちになにか・・・と、絵を描く紙もないなか、おじいさんは自分のふんどしに、大きななまずの絵を描きました。

子どもたちはおおよろこびで、そのふんどしを空にはためかせながら走ります。
そのふんどしなまずは、おどりながらそらへのぼっていきました。そして、・・・・・

続きは、どうぞ、この絵本を手にとって。


作者の田島征彦さんは、みなさんよくご存じの「じごくのそうべい」(1978年、第1回絵本にっぽん賞受賞作品)で、一昨年の「第1回箕面・世界子どもの本アカデミー賞」の絵本部門で大賞に選ばれたかたです。

今回の「てんにのぼったなまず」は、昭和61(1986)年10月20日、近隣市の図書館で田島さんの講演会があり、その時に購入。その場で、絵本の表紙裏になまずの絵とサインをかいてくださったものです。

 

箕面市では、6月1日から8月12日まで「あなたの1票が未来の箕面を築きます  8月12日は市長・市議会議員 選挙」統一キャンペーンを実施中です。


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