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北急延伸 現地調査・基本設計に着手!

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 こんにちは、地域創造部長(兼)みどりまちづくり部専任理事の広瀬幸平です。

 大阪で見られるのは282年ぶりとなる宇宙の大イベント 「金環日食」 が終わりました。皆さんはご覧になりましたか? 私はいつもより早く家を出て、見晴らしの良い場所で、太陽が月に隠れて辺りが次第に薄暗くなり、「金のリング」 ができたあと再び明るくなっていく…。 という神秘体験を味わってみました。 今でこそ科学が進歩し、「なるほど、こんなふうになるんだ…」 と、冷静に受け止められますが、昔の人はきっと 「天地がひっくり返るほどの一大事」 と恐れおののき、大変だったろうな、と変な感慨にふけってしまいました。


 さて、今回は、今年度新たなステージに一歩踏み出した “北大阪急行線の延伸” について、現在の状況をお知らせします。

 本件については、昨年6月のブログで、「今年が正念場! “北急延伸”」 という記事を掲載し、北急延伸がいよいよ現実味を帯びてきたことや整備計画(案)の内容をお知らせするとともに、平成23年度が延伸実現に向けた大きな山場であることをお伝えしました。

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 その後、新たな事業スキームの構築に向けて関係省庁との協議・調整を進めるとともに、関係者との合意形成に取り組み、併せて、船場地区など周辺まちづくりの具体化や、市域全体を対象とする総合的な都市交通戦略の策定に取り組んできました。

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“船場地区のまちづくり” については 【こちら】   “総合都市交通戦略” については 【こちら】


 その結果、全国で初となる “社会資本整備総合交付金を活用した鉄道整備” が実現できる見込みとなり、本年3月に 大阪府、箕面市、鉄道事業者(阪急電鉄(株)、北大阪急行電鉄(株)) で 「北大阪急行線の延伸に係る事業調査に関する覚書」 を締結し、平成24年度から共同で本格的な事業調査に着手することになりました。

 これは、長年にわたって夢のように語られてきた北急延伸が事業化に向けた最終局面を迎えたことを意味するものであり、画期的なことです。最終的な合意形成を図るため、関係者が共同で鉄道の基本設計や測量調査、地質調査などを行なうもので、3億円を超える規模の本格調査を国の社会資本整備総合交付金を活用して実施するものです。

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 本市が国に提案し採用される見込みとなった事業スキームは、社会資本整備総合交付金制度を活用し、鉄道整備と駅周辺のまちづくりやバス路線網の再編などを一体的に進めようとするもので、国の交付金を活用することにより、従前の制度では 3 割程度であった鉄道の補助率が約 5 割に拡大し、延伸区間の乗降客数が 1日当たり 3.5 〜 4万人(阪急箕面線と同程度) でも採算性を確保することが可能になったものです。


 新たな事業スキームの採用により、市の負担も現実的なレベルに近づいています。 現時点での試算では、地方負担分を府市で折半するとすれば箕面市の負担額は約80億円と見込まれ、市がこれまで鉄道延伸のために積み立ててきた基金30数億円を差し引くと、残りは40〜50億円程度で、学校 1 校分の建設事業費と同規模になります。 決して小さな規模ではありませんが、鉄道が100年先を見据えた長期的な効果をもたらすスーパーインフラであることを考えれば、現実的な範囲にあると言えるのではないでしょうか。 また、運行開始後の市のリスクを心配される声をお聞きすることがありますが、運行は鉄道事業者が行なうため、市は初期投資として建設費の一部を負担するのみで、運行にかかるランニングコストを負担することはありません。

 市が負担する金額については、今年度実施する鉄道基本設計や各種調査結果に基づき、事業費を精査し、関係者との協議によって確定する予定です。 市としては、費用対効果を見極めつつ、適正な負担規模となるように努め、無理のない計画となるように進めていきます。


 北大阪急行線の延伸は、箕面市の骨格を形成する都市基盤のなかで最後に残された重要課題と言えます。 延伸により大阪都心部を縦断する大動脈 「地下鉄御堂筋線」 と箕面市が直結し、本市の交通利便性が飛躍的に向上するとともに、この事業は、単に鉄道を延伸するということだけではなく、船場地区など周辺地域への波及効果や、新駅設置に併せたバス路線網の再編にもつながり、みどり豊かな住宅都市 “箕面” に交通アクセスの良さと利便施設の充実が加わることで、箕面市全域において 「住宅都市」 としての価値をより一層高める可能性を秘めた一大事業です。

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 いかがでしょうか? 昨年6月のブログでも書きましたが、構想段階から数えると、実に40数年にわたりその必要性が語られてきた北急延伸が、いよいよ実現に向けた最終局面に入りました。 まだまだ乗り越えなければならない課題はありますが、市民の皆さまのお力添えをいただきながら、一歩一歩着実に前に進めていきたいと考えていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。


● いつでも説明に伺います!

 鉄道延伸のような大事業の実現には、市民の皆さまの熱い思いや期待が大きな力となり、後押しとなります。 平成23年度に実施したアンケート調査では、平成19年度に実施した調査と比較して、事業の認知度が51%から67%に、賛成率が63%から71%にそれぞれ増加しており、徐々に機運が高まっているように感じていますが、事業化が近づく中、より一層、認知度や賛成率の向上に努める必要があると考えています。

 このため、市では通常の市民説明会とは別に、随時、申し出に基づく出張説明会を開催しています。10人程度集まっていただければ、出張して説明させていただきます。 自治会の集まりのあとなど、ご都合に合わせて出張いたしますので、お気軽にご相談ください。

 ※ これまでに 31団体、延べ839名の皆さんにご利用いただきました。(5/19現在)

     【連絡先】  箕面市 地域創造部 北急まちづくり推進課
            電話  072-724-6915 (直通)  Fax 072-722-7655


箕面市では、4月から5月まで「みんなで乗ろう!オレンジゆずるバス まちのどこへでも 365日、毎日運行中!」統一キャンペーンを実施中です。


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