皆様こんにちは。市政統括の稲野です。
今年も「1月は行き」、「2月は逃げて」、気がつくと、もう3月。冬の寒さから解放され、ホッとしつつも、別れと出会いの季節。それと、私の苦手な花粉症の季節です。市議会も始まり、多忙な日々が続きますが「3月は去る」。季節をしっかりとつかまえて、元気に春を迎えましょう。
(「枝垂れ梅」がきれいに咲いています)
さて、今回は、去る2月22日(月曜日)から始まった平成28年第1回箕面市議会定例会に上程され、審議が始まった「平成28年度(2016年度)施政及び予算編成方針」と、それに基づく主な施策・事業について、ご紹介いたします。(予算案の概要は、財政を担当する総務部・宇治野部長のブログをご参考になさってください。)
○箕面市の「施政及び予算編成方針」
市役所をはじめとする行政機関は、「年度」で動いています。つまり、毎年4月1日から翌年3月31日までを「一会計年度」、又は単に「年度」といいます。このため、毎年、年度末の市議会へ、翌年度に実施を予定する施策・事業に必要な費用を「予算案」として提案します。それが市議会で審議され、可決されれば、翌年度に、予算案に基づく各種施策・事業が実施できることになります。(国・府も同じです。)
また、予算案は、翌年度1年間の施策・事業の集大成ですので、市議会の冒頭に、市長がその基本的な方針や内容を説明します。これを、「施政及び予算編成方針演説」と呼んでいます。私の所属する市政統括では、倉田市長の指示のもと、前年12月頃から、その作成に着手しますが、これがなかなか大変な作業です。
というのも、このような作業や事務の流れは、どこの市も同じですが、「施政及び予算編成方針」がこんなにカラフルで、読みやすいのは、箕面市だけです。最近は、少しマネをする自治体も出てきているようですが、到底、箕面市には及びません。それぐらい、箕面市の「施政及び予算編成方針」は優れものです。一度、他市と見比べてみてください。きっとご納得いただけると思います。そして、ぜひじっくりと読んでみてください。(箕面市の「平成28年度施政及び予算編成方針」)
○新年度予算案の主な施策・事業
それでは、新年度の施策・事業のうち、特徴的な施策・事業をいくつかご紹介します。これらについては、今後、市議会の各常任委員会や本会議で慎重な審議がなされていきます。可決され、実施する段階になりましたら、各部局から、この部長ブログや、「もみじだより」、市ホームページなどで、さらに詳しくご案内していきます。
◆北大阪急行線の延伸工事開始
平成26年(2014年)3月に、大阪府・阪急電鉄(株)・北大阪急行電鉄(株)と箕面市の間で基本合意した「北大阪急行線の延伸事業」ですが、「まだ工事は始まらへんの?」とか、「地下鉄やから、もうどっか掘ってるの?」とよく聞かれていましたが、いよいよ、この夏頃から、かやの中央駐車場の解体や、秋には鉄軌道を整備する新御堂筋沿い全般にわたって、水道管・ガス管の移設など、準備工事がスタートします。今後、東京オリンピック・パラリンピックの平成32年度(2020年度)の開業をめざし、順次、本格的な工事が始まっていきます。
千里中央駅からは、地下で新御堂筋の東側の側道の下を鉄軌道が通ります。新船場北橋と新船場南橋の間に、一つ目の駅、(仮称)箕面船場駅ができます。地下3階にプラットホームがあり、エスカレータやエレベータで地上へと出てきます。
(仮称)箕面船場駅前には、いま粟生間谷にある大阪大学箕面キャンパスが移転するとともに、老朽化し建て替えが必要な市民会館(グリーンホール)や図書館ができる予定です。大阪船場繊維卸商団地組合が施行される土地区画整理事業地の中に、それぞれ必要な用地を確保します。そして、これらが一体となった新しい駅前空間を整備するため、現在、船場団地組合と合同で、世界的な建築家・安藤忠雄氏に、まちのグランドデザインづくりをお願いしています。
(仮称)箕面船場駅を出ると、地下鉄はCOM1号館付近で地上へと顔を出し、そこからは高架橋の上を走ります。キューズモールの、かやの中央駐車場の西側、いまバス停になっているところに、(仮称)新箕面駅ができます。その東側には、バスターミナルやタクシーバースを配置します。これが整備できると、箕面市の半世紀に亘る夢「地下鉄延伸」が実現します。(詳しくは、「北大阪急行線延伸事業ディスクロージャー2016」をご覧ください。)
工事中は何かとご迷惑をおかけしますが、ご理解・ご協力の程お願いいたします。
◆市内全ての公園に防犯カメラ設置
昨年度、他市に先駆けて、市内の全ての通学路に750台の防犯カメラを設置しましたが、新年度はこれを公園に広げ、市内全ての公園(203園)に300台の防犯カメラを設置します。これは現在、実施している自治会の防犯カメラ設置費に対する90パーセント補助の説明会で、多くのかたから、「道路には市でたくさんつけてもらったが、公園にも防犯カメラをつけないのか?」とか、「市でつけないなら、自治会で公園に防犯カメラをつけてもよいか?」との問い合わせが多数あり、ニーズが高いことから、市で設置することとしたものです。
(防犯カメラについては、総務部・中井担当部長のブログをご覧ください。)
◆国文都市4号線(第2区間)の整備着手
彩都(国際文化公園都市)地区へは、これまでは自動車だと一旦、茨木市域を迂回しなければ行けませんでした。都市計画道路・国文都市4号線(第1区間)が去る1月12日、彩都の西端から府道茨木能勢線(ドライブウェイ)まで開通し、とても便利になりました。この第2区間として、粟生外院・皿池公園前交差点(山麓線)まで、さらに延伸するため、新年度は測量・設計に着手します。
これが完成すると、彩都がさらに、とても行きやすくなります。北大阪急行線の開業目標である、平成32年度(2020年度)までの供用開始をめざして、今後、整備を進めていきます。彩都からは、(仮称)新箕面駅や新御堂筋、箕面駅方面への移動がたいへん便利になります。
◆その他
これら以外にも、「安心・支えあい最優先」、「子育てしやすさ日本一」、「緑・住みやすさ最先端」の倉田市政の3本柱に基づき、健康長寿の推進や安全・安心なまちづくりなど、市民生活に直結する、さまざまな施策・事業が目白押しです。詳しくは、「主要施策の概要」をご覧ください。